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「別に、何もねぇよ。ただお前がまだ帰ってなかったから気になっただけ」

「なんだ、そうだったの。先生に雑用頼まれてたんだよ。」


酷いんだよあの先生、私一人に沢山押し付けちゃってさ、と担任の愚痴を零しながら鞄に次々と教科書やら何やらを詰めていく。

そして最後に、携帯を制服のポケットへとしまった。


「終わった?んじゃ、帰るか」

「え、二人で?」

「嫌なの?」


嫌っていうか…とごにょごにょと言葉を濁らせて気まずそうに目線を外すA。
やがて何かを決心したように俺の目をしっかりと見つめた。


「私、彼氏いるから…そういう勘違いさせちゃうようなことはしたくないの」

ごめんね、という言葉を残して俺に背を向けて歩き出した。


ーー口角が上がるのがたしかに分かった。


「彼氏、ねぇ?」

「…どういう意味?」

一旦足を止めて俺の方を振り向いた。


「スマホ、見てみたら?」

俺がそう言うと怪訝そうな目で見ながらもポケットから携帯を取り出し指で操作をする。


「え、あれ…?」

「どうしたの?」

「彼氏の連絡先、消えてる…。」

どんどん蒼白な顔になってきたあとハッとして俺の方を見た。

「もしかして…うらた?」

「そうだよ」

「そうだよって…!」


どういうつもり!?と彼女にしては珍しく声を張り上げた。

「だからぁ、俺がやったっていってんの。でもこれは全部Aのためだよ?お前を守るために俺わざわざお前の彼氏に別れの文送ってやって連絡先も消してやってんの」


そうだ、これは全てAのことを思っての行動なのだ。大切な幼馴染みのためのこの行為のどこに悪があるというのだろうか。


「なに、私のためって…私こんなの望んでない。酷い、酷いよ、うらた…」


彼女の瞳に大きな水滴が溜まり、やがてそれはボロボロと頬に零れていった。


…なんだ、まだ泣き虫は直ってなかったのか。


だんだん大人になるにつれ、Aが泣く機会は少なくなっていった。ココ最近は全く見ていなかったので勝手に直ったのかとばかり思っていた。


けれど、どうやら違うようだ。Aはあの時から変わらず泣き虫のまんま。俺の手が必要な可愛い可愛い俺の幼馴染み。

「ほーら、泣くなよA」


彼女の涙を手で拭うが彼女はいっこうに泣き止む気配はなかった。


でも、もう大丈夫。これからはずっと俺が一緒にいてあげる。


ーーお前のことを守れるのは俺しか居ないのだから。

この心、立ち入り禁止/そらる→←君がため/うらたぬき



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可愛い後輩ちゃん - なるちゃんの口調そっくりすぎるwwwww🍥🍥 (2022年3月27日 13時) (レス) id: 28b1a8c3b0 (このIDを非表示/違反報告)
りゅー - まふまふさんの監禁系お願いします! (2022年2月13日 11時) (レス) @page25 id: 67f46d50a0 (このIDを非表示/違反報告)
月花月 - リクエストです、坂田さんの閉じ込める系お願いします (2020年7月6日 21時) (レス) id: fc0fb56c2a (このIDを非表示/違反報告)
蒼空@リス(プロフ) - いきなりですがリクエスト失礼します、志麻さんで服従系ヤンデレをお願いします!! (2019年7月28日 6時) (レス) id: 9910aa95ba (このIDを非表示/違反報告)
時雨(プロフ) - きゃらめるさん» 承りました!!元々、まふまふさん視点は考えてはいたのですが、都合上、本編に載せることが出来なかったので、載せる機会を与えてくださりありがとうございます…!!のろのろ更新ですが、精一杯頑張りますので、宜しければまた見て下さると嬉しいです〜!! (2019年2月14日 0時) (レス) id: 54c8766224 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:時雨 | 作者ホームページ:***  
作成日時:2018年9月29日 23時

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