◆ ページ2
「んで、その噂がどないしたん」
「いやさ、その噂さ…その…
ｰｰ本当なのかなって」
一瞬目を見張ったが、相手に悟られないようになるべく平坦な口調で返す。
「…本当って？」
「だってさ、おかしくないか？俺、隣のクラスだからあの子のこと見たこと結構あるけど、そんな子には見えなかったぞ。
お前同じクラスだろ、お前はそうは思わなかったのかよ」
あぁ、いたなぁ、こういう風に、疑ってくる奴。
でも俺は動じない。そういう時はどうすればいいのか知っているから。
「…あのさ、本当はこんなこと言いたないねんけどさ…あいつ、お前のことも言ってたで」
「…え？」
おいおい、さっきまでの正義ぶった態度はどこに行ったんだよ、と笑いそうになるのを抑えて、話を続ける。
「お前のこと、『顔がきもい』って言ってたんやで、あいつ」
「…マジかよ、なんだそれ、最低だな、あいつ。今までは皆から無視されてて可哀想だなって思ってたけど、自業自得じゃねえか」
「あぁ。だからあいつに関わるのはよした方がええで。…それじゃ」
そう言って電話を終えると、電源も切る。
いくらこれが『作業』だとしても、これ以上Aとの時間を邪魔させる訳にはいかない。
ｰｰそれにしても、本当に愚かな奴らだ。
俺が『流した』根も葉もない噂をあっさり信じて
疑ってくる奴はさっきみたいに自分のことも言っていた、と言えばコロッと態度を豹変してAを攻撃しだす。
あまりにも順調に物事が進みすぎて、思わず口角が上がってしまう。
ガラガラっと扉を開けて俺の愛しいAがいる教室に入る。
「ごめんな、待たせちゃって」
「ううん、平気。なんの話だったの？」
「いや、しょうもない話やったわ、
ｰｰそれよりも」
俺はAを抱き寄せた。「えっるすくん!?」なんて声が聞こえるが、気にしない。
柔らかくて、温かいA。ずっとこうしていたいって本気で思う。
だから、その為に『作業』をしなくてはならない。
俺と、Aとの、二人だけの世界のために。
正直、他のクラスまで噂が広回っているのは計算外だったが、むしろ都合が良かった。
そのまま、学校全体に広回ってくれればAを今以上に追い詰めれる。
そしたら、お前の味方は俺だけに。
「A、お前は何も心配せんでええよ。俺だけは、お前の味方やからな」
お前の味方をするのは、お前を愛するのは俺だけでいいのだから。
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可愛い後輩ちゃん - なるちゃんの口調そっくりすぎるwwwww🍥🍥 (2022年3月27日 13時) (
レス) id: 28b1a8c3b0 (このIDを非表示/違反報告)
りゅー - まふまふさんの監禁系お願いします！ (2022年2月13日 11時) (レス) @page25 id: 67f46d50a0 (このIDを非表示/違反報告)
月花月 - リクエストです、坂田さんの閉じ込める系お願いします (2020年7月6日 21時) (レス) id: fc0fb56c2a (このIDを非表示/違反報告)
蒼空@リス(プロフ) - いきなりですがリクエスト失礼します、志麻さんで服従系ヤンデレをお願いします！！ (2019年7月28日 6時) (レス) id: 9910aa95ba (このIDを非表示/違反報告)
時雨(プロフ) - きゃらめるさん» 承りました!!元々、まふまふさん視点は考えてはいたのですが、都合上、本編に載せることが出来なかったので、載せる機会を与えてくださりありがとうございます…!!のろのろ更新ですが、精一杯頑張りますので、宜しければまた見て下さると嬉しいです〜!! (2019年2月14日 0時) (レス) id: 54c8766224 (このIDを非表示/違反報告)
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