7/12(金) 放課後 ページ45
「A、今日の放課後空いとるか？」
そうコネシマに聞かれたのは今日の昼の出来事だった。
部活が休みだった遥も、放課後の予定を空けておくようにと彼らに頼まれ、お互いに顔を見合せ首を傾げたがまあ友人の頼みを断る訳もなく承諾した。
「ほんなら行くか〜」
鞄も全て持った状態でコネシマとシャオロンについて行く。階段を上って行く事から用があるのは3階らしく、何となく察するに生徒会室なのだろう。
「着いたで」
「なんで生徒会室？」
何故生徒会室に連れてきたのかと問おうする前に、遥が口を開いた。テストも申し分なかったはずだし、生徒会に呼び出されるようなことをした覚えは無い。
遥はそう言って不思議そうにシャオロンとコネシマに言うが、このメンバーで来たということはどう考えても私用の呼び出しであろうことは分かる。
「さあ？俺らも知らん」
「グルッペンに連れてこいって言われただけやし」
「まあ中に入ったらわかるっしょ」
「それもそっかぁ」
2人も知らないのであれば、話しの予測を立てるのは困難だ。それならばこんな所で無駄話をするよりも入ってしまった方が良い。
コネシマが扉を開くと20の目玉がこちらを向いた。同じタイミングで向けられた視線に思わず背筋が伸びてしまったが、彼らの雰囲気はほのぼのとしていてすぐにそれも解けた。
「野崎さん、足はもう大丈夫なんか？」
「トントン先輩、その節はどうも…。先輩こそ指は大丈夫なんですか？」
「何ともないで」
まだ若干痛みはあるものの、普通に動けるくらいにはなっている足を軽く伸ばして強調してみせると、同じように彼も手を開いて見せてくる。
「トントン、野崎さんとなんかあったん？」
彼の隣に座っていたロボロが不思議そうに尋ねてくるので、先日の出来事を軽く説明すると、ロボロはつまらなそうに口を尖らせた。
「トントンも大先生もショッピくんも、皆野崎さんと仲良うしとるんやな。ゾムもなんだかんだ一緒に昼飯食うとるし…」
その声色はまるで仲間外れにされた事を悲しんでいるような、そんな雰囲気だ。
ただひとつ言いたいのは、大先生とショッピの話をどこから手に入れてるのか。遥にすら話していない事を彼らが知っているのはここのメンバーのどこかしらで報告がなされているということか。
「まあそう拗ねるなロボロ。だから今回こうして二人を呼んだんだろう？」
今まで口を噤んでいたグルッペンは口角を上げると、更に言葉を続けた。
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美桜(プロフ) - こねまるさん» コメントありがとうございます。好みと言っていただけてとても感激です…！更新頻度が少し落ちていますが最後まで走り抜けたいと思ってるのでこれからもよろしくお願い致します。 (2021年2月11日 10時) (
レス) id: 370c9193fb (このIDを非表示/違反報告)
こねまる(プロフ) - 全てが好みすぎてやばいです…もう何回も読み返してます…!!この作品とっても大好きです! 無理せず更新頑張ってください!!! (2021年2月11日 1時) (レス) id: 02de4baf3e (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - アルみかんさん» 100票目ありがとうございます。そう言っていただけて嬉しいです！これからも精進していきますのでよろしくお願いいたします。 (2021年1月13日 20時) (レス) id: 370c9193fb (このIDを非表示/違反報告)
アルみかん(プロフ) - 100票目押させて頂きありがとうございます！これからもついて行きます！ (2021年1月12日 23時) (レス) id: 3b84e69a91 (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - なコさん» コメントありがとうございます。題の乙ゲー感に気づいていただけて嬉しいです。そして、名前のご指摘ありがとうございます。私が気づけた範囲で修正させて頂きましたのでまだありましたら教えていただけると幸いです。これからもよろしくお願い致します。 (2021年1月5日 18時) (レス) id: 370c9193fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美桜 | 作成日時：2020年12月16日 18時
