死後の世界で出会った僕たちは2

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sk side


「岩本さん、それから深澤さんも、さっきはすみませんでした」
2人にも改めて謝罪する。

iw「いや、こちらこそすみません…いくら言い訳したって、貴方を残してこちらの世界に来てしまったのは事実ですから。貴方がああなるのも無理ないと思います。…まあ、改めて言葉に出されると流石に応えましたけど」
「ほんとすみません」
iw「もう大丈夫ですから…これでこの話は終わりにしましょう」

fk「あ、待って、ひとつだけ言わせて」
締めようとしたところで、ずっと岩本さんの手を握っていた深澤さんがパッと俺の方に向き直ってこう言った。

「何ですか？」
fk「さっき、照がさっさと死んじゃって後のことなんか考えてなかったような事を言ってたけど、それは違うと思うんだ」

深澤さんはもう一度岩本さんをチラリと見た後、言葉を繋ぐ。

fk「照と俺は何となく似ててさ。だからきっとそうなんじゃないかなって思うんだけど…
照はこっちに来るその瞬間まで、佐久間さんや俺のために生きなきゃいけないって思ってくれてたよ。
だって俺も、自分がいよいよこっちに来るってなった時、残される照や家族のことすごく考えたもん。
だから、そこだけは分かってほしいなって」

iw「何だよそれ、お前に言われるとちょっと恥ずかしいじゃん」
fk「ずっと一緒にいたいって言ってもらったお返し。改めて言うけど、俺も思いは一緒だからね」
iw「だから恥ずかしいって」

岩本さんは照れたようにそっぽを向きつつも、その表情はさっきより随分と柔らかだ。
その顔を見ていれば、深澤さんの言葉に嘘はないのだろうなと何故か納得してしまう。

通じ合い、支え合い、思い合い、信じ合う。そんな揺るぎない関係が、2人の間にはあった。

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