何万回だって「君が好き」 (ページ6)

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赤×桃ページ6

桃「ごめんほんまに」

赤「……好きな奴いるか聞かれてん。」

桃「え？」

赤「小瀧まで巻き込まれたら嫌やから黙ってたんや。

そしたら俺のもんになれとかわけわからんこと言われてん」

俺のもん？は？ふざけんな。

誰が渡すかって。

赤「けど小瀧が無事で良かったわ！」

桃「…そういうのうざい」

赤「…小瀧？…ごめん」

桃「あー、そうやなくて！無理して笑ってんの見てると腹立つ」

赤「こ、たき？」

桃「しげはいつも俺のことばっかで自分のこと後回しやろ。

もっと自分のこと大切にしてや。

しげが傷ついたら俺やって悲しいんやで。

怖かったんなら笑わんくてもええやん」

こいつとことんアホや。
ほんま意味わからん。

俺のためとか意味わからんし。

結局自分傷つけて。

やけどそんなしげを守れんかった俺はもっとアホや。

赤「小瀧が助けてくれんかったら俺…あいつに連れてかれてた…」

ほんまに怖かったんやろうな。
しげの声は震えていた。