初恋 (ページ29)

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神山side

あー、戻りたないな。

普通にせなあかん。

普通に普通に。

幼なじみやで、しげは幼なじみ。

緑「よし…。しげ、できたで」

赤「お、ありがとさん」

机の上に乗せて、俺はまた服を片付けた。

あんまりしげの方見たないねん。

赤「なにしてるん？」

緑「服片付けてる」

赤「そんなんええからこっち来て？」

最悪や…。

赤「神ちゃーん。早く」

緑「なに」

わざと冷たく言った。

動揺してしまう自分も嫌やったから。

仕方なく隣に座った。

でもいっこうに動こうとしないしげ。

緑「食べへんの？」

赤「神ちゃんが食べさせて」

緑「は？！」

赤「やって今日デートやし？」

デートっていえばなんとかなるとか思ってるんやろ。

赤「お腹空いたんやけど～」

緑「自分で食え」

赤「そんなん言うてたらちゅーすんで？」

緑「は？！」

赤「文句ばっか言うんやったら口塞がんとな」

しげは俺に近づいてきた。

緑「ちょ、ちょ、待ってや！分かったから！」

赤「…そ。早くしてな？」

ほんまにこいつなんなん…。

もう従うしかないから、食べさせてあげた。

わけわからへんよ。

なんでこいつにドキドキしてんねん。

おかしいやろ。