さあ、進もうよ、姫。

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(side RED)






小「意外かも知らんけど、自分のしかできん」

中「当たり前や」

「ちょっと知覚過敏静かにしてくれる？」

小「イジらんといてって！！！」





歯磨き担当のジャンケンで、濱ちゃんとか小瀧の小ボケを挟みつつ、担当に決まったんは濱ちゃんと神ちゃん。

準備は2人がしてくれて、ついでにって俺も歯磨きの準備してはるきの横で一緒に磨く。

上手い具合に無人島縛りで歯ブラシ持ってきてるしな。






重「歯キレイやろ兄ちゃん、いつもキレイにしてんねん」

「じゃあお姉ちゃんも一緒に歯磨こかな」






一瞬消えたと思ったら浴室の洗面台のとこから予備の歯ブラシを持ってきたAがはるきを挟んで俺の隣に立って、結局3人で横並びになって歯を磨く。


はるきも自分で結構ちゃんと磨けてて、なんとなく子供を真ん中に挟んだこの構図に将来を見たりして。


ええなあ、男の子と一緒に遊んだり体動かしたりすんの、憧れやなあ、とか思ってみたり。


ちょっとぼんやりしてたら目敏くAが俺の方を見てて、うん？なんて首を傾げる姿は俺の家に泊まった時に見るAと変わりないから、Aの後ろにおる濱ちゃんが見えてなかったら危うく俺の家かもって錯覚起こしそうなくらい。





重「オッサンの歯磨き誰が見たいねん！」

「あは、」

桐「助けて？助けてくれる？」

「あほや、」





ぱぱっと向こうの洗面台で口をゆすいだらしいAが歯磨きを終えて戻ってきて、小瀧と照史が歯磨きごっこしてるのをはるきの口ゆすぐの手伝いながら楽しそうに笑って見てる。

その後濱ちゃんが手際よく仕上げしてくれて、あっという間に次のアラーム。






16:00。




次は夕食の準備で、あんまり料理のでけへん俺は反射的にAの方を向いてまう。

克服したいピーマンも、さっき2人で話したハンバーグやったらいけるんちゃうかなって思ったり。





中「じゃあ夕食準備班と遊ぶ係と分かれた方がいいよね」

重「Aつくってや」

中「Aと神ちゃんは絶対夕食準備班やろ」

「ピーマンなぁ、どうしよかなあ」

神「ちょっと作戦練ろか」





時間配分とか手際とか分からんとこも多いし、料理できる組のA、神ちゃん、小瀧と照史が晩飯担当。


俺、濱ちゃん、淳太、流星の4人は思いっきり腹空かせるためにはるきと遊ぶ担当で、補助輪なしで自転車乗れるようにってお願いを叶えるため公園に行くことに決定。


よっしゃ、ほな遊びに行くか！






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