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見えた姿は ページ39

狐「すまぬ、シルク殿…!」

シ「……」

彼の瞳はいまだ開かなかった。

神社を出ると二人が待っていた。

狐「百目鬼殿!…それに……涼花殿…?」

ミ「覚えててくれたんか!そう、涼花だよん」

百「呑気に行ってる場合か」

ミルクの本名は涼花(りょうか)で、狐妖はそれを覚えていたらしい。
シルクの姿を見てミルクは目付きが変わる。

狐「…シルク殿が意識がないのじゃ…助けてくれ」

ミ「えぇ?兄さん弱いんだから〜」

百「ふざけてないで治療だ治療」

百目鬼は真剣な口調で言った。

ミ「めずらし、真っ先に治療しようだなんて」

百「俺もそこまでひどくはない。早くしろ」

ミ「はいよー」

ミルクは狐妖にシルクを妖力で持ち上げてもらいながら怪我を探し始める。

狐「大丈夫じゃろうか?」

ミ「んー。気絶してて…打撲してるだけだね」

百「命に別状はない。安心しろ」

狐「良かったのじゃあ…」

安心してほっと息をつく。

ミ「にしても狐妖閉じ込められちゃったのか」

狐「…そうじゃの」

百「小娘には関係ないだろう」

ミ「関係あるっつーの」

何か言いたげなミルクだったが止め、百目鬼の言葉を待っていた。

百「お前が首突っ込んできただけだろうが」

狐「まあまあ、よかろう。気にするでないぞ」

ミ「もう慣れたもんだよ」

期待していた言葉とは違ってはいたが、やはりいつもと同じような返答だった。
ミルクはがっかりしつつも兄に目をやる。

シ「……」

ミ「こりゃ長らく起きないな」

百「一時間程度だろうか」

狐「すまぬ…我のせいじゃ…」

ミ「気に病まないで、それより中で何があったのか聞かせてくれる?」

百「言えないのなら無理はしなくていい」

狐「いや、平気じゃ。実はの…」

狐妖は二人に先程までの出来事を全て話した。

夢→←彼の状態



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ゆずれもん(プロフ) - 次々とコメントが…!ありがとうございます! 狐「あやか殿、ありがとうなのじゃ」 皆も喜んでます! (2018年11月14日 21時) (レス) id: 304825c5c2 (このIDを非表示/違反報告)
あやか - この小説面白くて、いつも拝見させて頂いています。これからも頑張ってください!応援してます! (2018年11月13日 22時) (レス) id: 916971c0e4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずれもん(プロフ) - ありがとうございます!これからも頑張ります! (2018年11月13日 22時) (レス) id: 304825c5c2 (このIDを非表示/違反報告)
松ミンゴ。(^∀^)♭ - この小説 スキスギィ!! 更新待ってるぜえええええええ! あ、応援して、ます。がんばって下さい。(☆A★)ぱりぴぃぃぃ! (2018年11月13日 20時) (レス) id: 85930732e3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずれもん(プロフ) - ありがとうございます!更新の励みになります。これからも頑張ります! (2018年11月4日 7時) (レス) id: 304825c5c2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆずれもん | 作者ホームページ:http  
作成日時:2018年10月22日 21時

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