episode０９ ページ9
＊
それから千冬くんは帰り、話し合いが終わったのか佐野先輩がこちらへ向かってきた。
「おまたせ」
『いえ、全然です！』
私と話すとにはいつも通りの佐野先輩に戻っていて、
可愛らしい笑顔で笑っている。
あ、そうだ。佐野先輩の連絡先、聞くんだった。
『さ、佐野先輩。』
「んー？」
『連絡先、教えて貰ってもいいですかっ…！』
かつて連絡先を聞くだけでこんなに緊張したことはあっただろうか。
……いや、ない。
「ん、いーよ。俺あんまケータイ見ねぇけど。」
そう言って「ケータイ貸して」と手を出す佐野先輩にケータイを渡す。
やばいやばいやばい。嬉し過ぎる。
「………。」
『…どうかしました？』
私のケータイを開いた佐野先輩は、急にムスっとした顔をした。
なにかと思って佐野先輩が持つ私のケータイを覗いて見れば、
お友達登録の画面だった。
「…千冬とも交換したんだ。」
『あぁ、はい！仲良くなりたくて。』
「ふーん…。」
なにかマズかったのかな。
ムスっとした顔で操作をする佐野先輩にそう思う。
「…帰ろ。」
『はい、』
ケータイを私に返し、バイクの方へスタスタと歩いていく佐野先輩。
結局怒らせてしまった？原因が分からず、その日は送ってくれたことに感謝し、家に入った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 422人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品が参加のイベント 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
柴田んぬ - ys 0418052さん» こちらの作品も読んでいただきありがとうございます！嬉しすぎる褒め言葉です…！また更新頑張れそうです✨ (2022年12月30日 11時) (
レス) id: 694f288174 (このIDを非表示/違反報告)
ys 0418052(プロフ) - 本当にこの作品神すぎませんめっちゃすきなんですけど！！ (2022年12月29日 20時) (レス) id: d04e6957d1 (このIDを非表示/違反報告)
柴田んぬ - ゆいとこさん» 最高の褒め言葉ありがとうございます！早く更新出来るように頑張ります！待ってて頂けると嬉しいです^^ (2022年11月15日 14時) (レス) id: 8796ade977 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいとこ - すごいおもしろかったです〜〜！！キュンとしました！ (2022年10月16日 16時) (レス) @page34 id: e4df59fc58 (このIDを非表示/違反報告)
柴田んぬ - キャモメ参上さん» ２回もコメントしてくださり、ありがとうございます！嬉しすぎます…！待っていただき感謝です、これからも宜しくお願いします！ (2022年9月21日 20時) (レス) @page34 id: 8796ade977 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あのりむ | 作成日時：2022年8月8日 13時
