episode１６ ページ16
＊
佐野先輩はこちらを見ながら私が話すのを待っている。
告わなきゃ。頑張れ、私。
『好きです、先輩。』
「は、？」
『……彼女がいるって知って、佐野先輩のこと諦めようと思って…避けてました。ごめんなさい、』
緊張から震える声でそう言う。
やばい。恥ずかし過ぎて顔見れない。
「え、千冬と付き合ってんじゃねぇの、？」
『付き合ってないですよ』
「はぁ、焦った〜」
そう言ってその場にしゃがみこみ頭をポリポリかく佐野先輩。
しばらくしてスッと立ち上がったと思えば
「俺も好き。付き合って。」
と言って笑う佐野先輩。
何を言われたのか理解出来ず、必死に動かない頭を回転させながら考えるもやっぱり理解出来ない。
え、まって、だって佐野先輩が私のこと好きって……。
「聞ぃてんの？」
『はい、』
「返事は早めに聞きてぇな〜」
なんて言って私の顔を覗き込んでくる。
『は、はい、よろしくお願いします…！』
「ん、よろしく。」
そう言ってニコッと笑う佐野先輩。
本当にこの人が私の彼氏なんだよね。幸せすぎる。
「あ、話終わった感じ？」
嬉しすぎて１人でニヤニヤしていると、エマちゃんと千冬くんが
ジュースを買って戻ってきた。
「千冬、もうAと2人で遊ぶの禁止な。」
「えっ」
千冬くんからジュースを受け取るときに佐野先輩がそう言う。
私たち本当にそういうんじゃないから千冬くんも困ってる。
「てことは付き合ったんだ？２人。」
『あ、うん！』
「おめでと〜！」
エマちゃんに祝われて、千冬くんも「オメデト！」と祝ってくれた。
エマちゃんが私の耳元で「また話聞かせてね？」と言ってニコッと笑う。
私はコクッと頷き、そのあとみんなでジュースを飲んで帰った。
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柴田んぬ - ys 0418052さん» こちらの作品も読んでいただきありがとうございます！嬉しすぎる褒め言葉です…！また更新頑張れそうです✨ (2022年12月30日 11時) (
レス) id: 694f288174 (このIDを非表示/違反報告)
ys 0418052(プロフ) - 本当にこの作品神すぎませんめっちゃすきなんですけど！！ (2022年12月29日 20時) (レス) id: d04e6957d1 (このIDを非表示/違反報告)
柴田んぬ - ゆいとこさん» 最高の褒め言葉ありがとうございます！早く更新出来るように頑張ります！待ってて頂けると嬉しいです^^ (2022年11月15日 14時) (レス) id: 8796ade977 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいとこ - すごいおもしろかったです〜〜！！キュンとしました！ (2022年10月16日 16時) (レス) @page34 id: e4df59fc58 (このIDを非表示/違反報告)
柴田んぬ - キャモメ参上さん» ２回もコメントしてくださり、ありがとうございます！嬉しすぎます…！待っていただき感謝です、これからも宜しくお願いします！ (2022年9月21日 20時) (レス) @page34 id: 8796ade977 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あのりむ | 作成日時：2022年8月8日 13時
