episode１２ ページ12
＊
急いで家に帰って千冬くんに電話を掛ける。
結構仲良くなって、名前は伏せて恋愛相談をしているほどに。
『失恋した……』
千冬くんが電話に出るなりそう言うと、しばらくたってから「マジ？」と聞かれた。
『うん。まだ告白してもないのに。女の子と腕組んで歩いてるとこ見ちゃった。』
「いい感じだったんじゃねぇの？」
『私が勝手に思ってただけ。違ったっぽい。』
今思えば、挨拶してくれたり集会連れてってくれたり
遊びに誘ってくれるのだってさ、それこそ友達だもんな。
なんかめっちゃ勘違いしてた。
「ふーん。じゃ失恋したAのために、俺が今週の土曜どっか連れてってやる。」
『え』
「遊びまくって忘れろ！」
『うん…！』
千冬くんの優しさにこらえていた涙が出そうになる。
いい友達を持ちました。
＊
「あ、はよ」
『っおはよう、ございます、』
「A、今日集会来る？」
『よ、用事あるんで…』
「遊びいかね〜？」
『その日は風邪引いてるんでっ』
「は？」
佐野先輩に彼女がいるってわかった日から、これ以上好きにさせてほしくなくて
佐野先輩を避け始めてしまった。
終いにはその日は風邪引いてるんで、とか意味のわからない断りを入れてしまう。
嫌われたくない。
でもこうするしかない。
一緒にいると諦められなくなるから。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 422人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品が参加のイベント 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
柴田んぬ - ys 0418052さん» こちらの作品も読んでいただきありがとうございます！嬉しすぎる褒め言葉です…！また更新頑張れそうです✨ (2022年12月30日 11時) (
レス) id: 694f288174 (このIDを非表示/違反報告)
ys 0418052(プロフ) - 本当にこの作品神すぎませんめっちゃすきなんですけど！！ (2022年12月29日 20時) (レス) id: d04e6957d1 (このIDを非表示/違反報告)
柴田んぬ - ゆいとこさん» 最高の褒め言葉ありがとうございます！早く更新出来るように頑張ります！待ってて頂けると嬉しいです^^ (2022年11月15日 14時) (レス) id: 8796ade977 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいとこ - すごいおもしろかったです〜〜！！キュンとしました！ (2022年10月16日 16時) (レス) @page34 id: e4df59fc58 (このIDを非表示/違反報告)
柴田んぬ - キャモメ参上さん» ２回もコメントしてくださり、ありがとうございます！嬉しすぎます…！待っていただき感謝です、これからも宜しくお願いします！ (2022年9月21日 20時) (レス) @page34 id: 8796ade977 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あのりむ | 作成日時：2022年8月8日 13時
