【夢短編集⑤】 (ページ48)

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普段余裕たっぷりな彼がどんな反応をするのか、ただそれが楽しみだった。
あとは、ほんの少しのいつもと違う刺激を求めて。

"ラブポーション"それは甘美な誘惑で、ドキドキが止まらず僅かに震える手で飲み物に入れてみる。

「…バレたら怒られるのでは?」

その時はその時か、と最早テンションと勢い任せだった事を後悔した。

…♡…

おかしい、絶対おかしい。
あー、なんかえらいニヤニヤしながら珈琲持ってくんなぁと思ったら、これ絶対なんか盛られたやつやな。

「ショッピ君、大丈夫?」

「大丈夫ですよ、どうしたんですか急に」

「ううん、何でもない」

と、またテレビを観るAさん。
俺はキッチンに隠れるように蹲み込んで深呼吸をする。
あー、くっそ。やられた。めっちゃ悔しい
増強剤か何かか、衝動に駆られて襲いそうになるの必死に堪えんのきっつ。

「…本当に大丈夫?」

それ心配してる顔じゃないでしょ。
明らかに俺の反応楽しんでますよね、そのニヤついた顔は。

「そんな心配です?」

「うん」

あぁ、やめて下さい。
そうやって頭撫でたり、顎の下に手滑らせたり、耳はあかん。

「ふふっ」

「…っは、えらい楽しそうですね」

声が震える、吐息が漏れる、体全体が火照るのに対して下半身の熱はもっと凄い。
こっちは必死で堪えてるのに、Aさんは鎖骨を爪先でなぞる。

「んっ….!!」

「ちょっと撫でただけだよ?くすぐったい?」

頭に反して体は素直に反応する。
下唇を噛んで我慢しても、声は出るし体はビクつく。
俺としてはこのまま彼女の策に乗りたくない、もう大体予想はついてる。

「…ほんっまに」

「ん?なぁに?」

「ええ事しましょか」

「っえ」

俺の傍らに座る彼女を引っ張りながら立ち上がり、半ば乱暴にソファに押しやり座らせる。
俺が急に動いたもんやから、状況が読み込めへんAさんは口をぱくぱくしてる。
その膝の上に俺が跨がると、余計に困惑したらしく。

「あのっ、ショッピ君?」

「俺をこんなにしたのAさんでしょ」

「え…いや、あぁ…」

「責任取って、俺を抱いて下さい」

「だっ…ぇ……」

「んっ……動かんとって、あかんっ」

Aさんの肩に手を置いて、彼女の手を取り俺の熱がこもった服の中に入れる。

「っは……ぅ…」

「え、待って…やだっ、できないよ…」

「いつも俺がやってるでしょ?何からしてますか、俺は」

腰を寄せて、顔を近づけて、耳元で吐息混じりに喘ぐ。

「早く、我慢できひんから」