【夢短編集⑤】 (ページ41)

今日:19 hit、昨日:29 hit、合計:398,583 hit

request…tn × Love Portion ページ41

後から謝罪する事になった、私のちょっとした好奇心。
友達に勧められたラブポーション。

お昼の珈琲に、ちょっと垂らして出してみた。
なんか甘い気がする、と言って飲み干したトントンは、入ったっきり自室から出てこない。

…♡…

扉の外からAが呼ぶ。
悪いな、今それどころじゃ、ないねん。

「トントーン、おーい」

あかんあかんあかんあかん。おかしいやろ!!
静まれ、俺。
どうしてこうなった、いやどうしてもないけど流石にやばい。
えらい火照るなと思って数十分、その熱は次第に下半身にまで広がった。

「トーントーンっ」

寝よ、寝たふりしよ。それが得策。
このままAに触られでもしたら何かが吹っ飛ぶ気がする。

「……トントン」

あぁ、何でそんな悲しそうな声出すん。
ちゃうんやで、怒ってるわけやないんやで。

「入ってもい?」

分かってないんやろな、いや分かるわけないか。
でもそんな寂しそうな声さえも、今の俺には刺激になるんやで。

「……あの、大丈っ」

扉を開けた瞬間に腕を引っ張って、その反動で抱きしめて強引にキスをする。
胸元を押し返されても、叩かれても、舌はAの唾液を求めて動く。
たまに離れる唇から吐息が漏れ、心臓はバクバクと速度を上げてく。
薄く目を開けて見れば、なんやAもええ顔してるやんけ。

「むぁ……トン、トンっ」

「まだ」

Aは扉に背中をつけて、半ば俺が足の間に差した入れた膝の上に乗るようにして立っていられるのが漸くといった風で。

「っは、こんなんやから…部屋に篭ってたんやで?」

「ぅ……あの、トントン」

「ん?」

もう喋る間も惜しい。
今すぐベッドに組み敷いて脳内で描くあらゆる事をやりたいが、流石にがっつき過ぎると嫌われかねへんよな。
でも、普段通りに体が言う事を効かんのがわかる。

「私の、せいだから…謝ろうかと」

「…はい?」

「これ、入れました」

と、申し訳なさそうに渡された小瓶。
ラベルにはまあ眉唾もんのやらしい文言が並べられとって、普通やったら怒るやろなぁ。

「はーん」

「……だから、心配になっ、んやっ!」

小瓶をベッドに放り投げつつ、Aの服の中に手を入れる。
さっきのキスのせいか、真っ赤に頬を染めたこいつを今からどうしてやろうか。

「そんっなに、足りひんか…いつも」

「そ、そんなつもりじゃっ……待っ、て…っん」

「どうされてもええんやな?よーし、分かった。抜けるまでたっぷり付き合ってもらおか?」