request…ht × Love Portion ページ40
"ラブポーション"とか"恋の秘薬"とか、つまりあれを盛り上げるようなのってマムシドリンクとかそんなのと同じだと思ってた。
ただ遊び心というか、少しだけ刺激がほしくて、でもそこまで期待せずに栄養ドリンクと言ってひとらんに渡したのが朝だった。
やっぱり効果はないみたいで、普段と変わりないままお昼になった。
「ひとらん、お買い物行くけど来る?」
「あぁ、うん」
あれ?なんか顔赤い?気のせい?
「ひとらん、大丈夫?」
「うん、大丈夫だよ」
やっぱり気のせいかな、いつものひとらんだ。
私は飲ませてしまった事を次第に忘れていってしまった。
…♡…
あぁ、やばい。なんかやばい、これ。
おかしい、体が熱いし。やたらムラムラする。
いやまぁ、Aちゃんを見たら大体そうなるけど昨日したのにな。
「今日はお魚にしようか」
Aちゃんが身を屈めたりすると撫でたくなるし、うなじを見るとそこに齧り付いて舌を這わせたくなる。
こんな人がたくさんいるところじゃ、ダメだって分かってるのに。
「……Aちゃん、帰ろ」
「ひとらん?」
人が少ない通路に入って、後ろから籠の中を覗くふりをして首筋に顔を埋める。
「…A、帰ろ?」
耳元で低く囁いて、腰を抱き寄せる。
「したい」
とてつもなく、Aが欲しい。
何なら、今すぐここでキスしたって良いんだよ?
「…わ、わかったからここじゃダメっ」
「…ん」
それから必要な物だけを買って、急いで家へと帰った。
買った物をずさんに置いて、靴を脱いだ瞬間に壁に縫い付けるように、逃げられないように足の間に膝を入れて。
「ひとらんっ…」
「もう我慢の限界…んっ」
両手で小さな顔を包んで上を向かせ、舌を挿し込む。
薄く目を開けてAちゃんを見れば、目尻に涙が浮かんでて、より一層興奮した。
どうして?いつもは自制が効くのに。
歯止めが効かない、膝を動かせば小さく鳴く。
冬なのに、じわりと汗ばむくらいにキスが熱い。
「っは…Aっ」
もう自分が何言ってるかすらわかんないよ。
とにかく欲しくてたまらないんだよね。
「……っ、う、ひとらんっ。どうしたの?」
「どうもしないけど……抑えらんないんだよね」
「…あっ、もしかして朝の……ひゃっ、んぅっ」
「お喋りする余裕あんだね?」
上着を脱ぎ捨てて、シャツだけになる。
それでもまだ体は熱くて、頰を流れて唇まで届いた汗を舐める。
「……枯れるよ、声」
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作者名:芝谷 | 作成日時:2020年2月1日 16時