【夢短編集⑤】 (ページ39)

今日:28 hit、昨日:29 hit、合計:398,592 hit

request…os × Love Portion ページ39

たまにラブホテルに置いてある"飲むラブポーション"。
気にはなっていたけど飲みたいなど言えるわけもなく、でもどうしても興味をそそられて買ってみた。

「これで本当に興奮したりするのかね…」

半信半疑で飲み物に入れてみたものの、反応なくない?
オスマンは平然と本を読んでるし、もうかれこれ数時間経つ。

「ねえ、オスマン」

「ん～?」

「なんか、どう?」

「なんかどうって何?」

いや、会話する感じ普通なんだよなぁ。
こっそり、ポケットにしまっていた小瓶を取り出して睨む。
騙されたか…。

「飲むラブポーションねぇ」

「ひゃあっ!!」

不意に頭上から取り上げられ、返してとせがんでも手が届かない。
いつの間に!?ていうか嫌な予感がする。

「俺で試す前に自分で試さへんから失敗するんやで?」

「…オス、マン?」

悪巧みをした顔、細い瞳を一層細めて笑うオスマンが小瓶の中身を呷る。
その様子をぽかんと見つめていると、顎をすくわれて口付けられた。

「んうっ」

舌が捻じ込まれて、少し口を開けると甘酸っぱい液体が流れ込んできた。
目を見開くと、オスマンの瞳は相変わらず笑っていて、こくりと飲み込むまで舌は私の口の中を乱した。

…♡…

「ん～、どうしたん?甘えたさんやん」

「オスマンっ……ぁ、んっ」

何が効果がないだ、どうしてオスマンは平然だったのか。
私はたった数十分で全身が火照り始め、オスマンの膝の上に跨ってただひたすらに唇を求めた。

「ふふっ、Aちゃん可愛ぇな…あーんしてごらん?」

「ん、あ…」

「べーってしてみ?」

「ん…」

言われるがまま、だらしなく舌を出せば、オスマンの舌に絡め取られる。
いつもは口の中で絡め合うのに、視線の先で舌が絡み合う。
かと思えば咥えるようにされたり吸われたり、呼吸は乱れて唾液が溢れる。

「ええ事教えたげようか」

舌先を自由にされ、オスマンの細い指が私の両耳を擽る。

「あんなもんに催淫作用なんてないんよ?」

「ふぇ?」

優しく微笑むオスマンは、さも満足気と言った様子で私を抱き寄せて耳元で囁く。

「一種の催眠術やね…これを飲んだら絶対興奮するっていう、思い込み」

オスマンの手が服の中に入り込み、ホックを外す。

「っは…」

「ええんやで?どんだけえっちな事したって、言ったって…」

両脇に、暖かい手が添えられて、それにさえ体は敏感に反応する。

「ぜーんぶ、お薬のせいにしたらええんよ?」

駄目だ、オスマンには……どうやっても勝てない。