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起きて…sha ページ5

「っあ〜!!終わったぁ」

Aが泊まりに来とる日に限って、実況動画の録画が急に来るんやもんなぁ。
でも今日も楽しかったな。

「A〜、終わったで。え、おらんし」

リビングの時計を見れば22時過ぎ。
録画してくるって言ってから1時間半か、ソファにおらんてなると風呂かな。

「風呂もおらんか」

風呂にもおらん、つまりは寝室。
しゃあないし寝かしといて先風呂入ろ、起きてくるかもしらんし。



「おらんし!!」

ゆっくり寝かしたろうと思って長風呂したけど、まだ起きてへんの?
もう23時やのに、もう寝なあかんのに、Aはもう寝とるけど。
明日出かけるけど、泊まりの夜ってさ、なんか違うやんか。
寝るまで一緒やねんで?

許さへん、このまま朝まで寝るとか。

もっこもこの布団をちょっと捲ると、ハムスターみたいに潜り込んでAが気持ち良さそうに寝とった。

「…A」



濡れた髪のまま布団に潜り込む。
Aの体温で温まってて気持ち良い。
おでこ、頰、耳、唇にキスする。

「ん…シャオちゃん」

「A」

両手で頰を包む、Aは眠たげな瞳を開けて俺を見ると少しだけ微笑んで抱きついて来た。

「ん…シャオちゃん。髪、冷たい」

「寝らんで、遊ぼ?」

「ふふっ、終わったの?」

「終わったし、俺風呂も入ったし。早よ」

「ん〜…はい…ごはん、ね」

「違うって!!」

あかん、こいつ温いままやと寝る!!
俺は寝起きの態度が悪い、Aは中々起きひん寝起きの悪さ。
起きるとしっかり者やけど、完全オフになるとあかん。

がばっと布団を剥ぐる。
ハムスターそっくりやな、それか外出てきたモグラ。
ぎゅってまた縮こまって両手で目を隠すのは可愛えけど。

「おーきーろー!!こらっ!!」

「んにゃ〜……むり」

「無理ちゃう!!も〜、お前ほんまに寝起き悪いな!!」


両腕を勢いよく引っ張って起こして、抱きとめる。
すると、腕ん中でAがくすくす笑い始めた。

「何がおかしいん」

「シャオちゃん、案外寂しがりだよね?」

「あー!!もう知らん、俺寝る!!」

「えー、寝るの?私、お風呂は〜いろっ」

俺の手から離れてすたすたと風呂場に向かうAの背中をむすっと睨む。
なんやねん、ほんまに寝てまうからな?

「お風呂、一緒に入ろうと思って待ってたのに」

「はあ!?早よ言えや!!」

「起こしてくんなかったじゃん」

「もっかい入る!!」

「えー!!」

夜はこれから、たくさん遊ぼうな?

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作者名:芝谷 | 作成日時:2019年11月6日 19時

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