遭遇！レイズィネス！ ページ7
" 立て付けが悪くなっているのか。すまないが、植物園の倉庫に木材と工具がある。それを使って直してくれるか。本来なら私がやるところだが…生憎、これから職員会議でな。頼んだぞ。"
トレイン先生にそう言われ、倉庫の鍵を手に植物園を訪れた。
『(…あぁいうのって魔法で直すもんじゃないのか？)』
と言う疑問を抱えつつ、怪我人が出ないためには直す他ないな、と納得して歩く。
リドル先輩も手伝ってくれると言ったが、彼は勉強の途中のようだったので丁重にお断りした。
ちなみにセベクは若様(次期妖精王)の護衛があるらしく、非常に申し訳なさそうな顔をしながら寮へと戻っていった。
" 本来ならば連帯責任だから、僕も立ち会うべきだが…今日だけは外せない予定があるんだ！！また明日にでも、必ず埋め合わせをする！！"
別に気にする必要ことではないのに、律儀なやつだ。
『確か植物園の広間の奥に倉庫が…』
「い"ッ！」
『！』
ぐに、と何かを踏んでしまったような嫌な感触を足裏に感じると共に、誰かの唸り声が聞こえ足を止める。
声がした方に視線を寄越せば、細くて長い尻尾をさすっている獣人属と目が合った。
「テメェ…どこ見て歩いてんだ」
まるで宝石のようなエメラルドの瞳は、不機嫌そうに細められており眉は顰められている。
黄色いベストを着ている辺り、サバナクロー寮の生徒の様だが…どうやら俺は、彼の尻尾を踏んでしまったらしい。
尻尾と言えど、神経が通っているはず。
事の重大さを理解した俺は、地面に膝をついて踏んでしまった生徒の尻尾を手に取る。
すると、その生徒はギョッとした様にこちらを見た。
『すみません、倉庫探しに夢中になってしまって。痛みますか？』
「ッ！？触んな！」
『いで』
べち、と頬を尻尾で叩かれる。
ちゃんと動かせる辺り、特に問題はない様で安心する。
『良かった。神経は傷ついていないようですね』
「何が、"良かった" だ……噛み殺すぞ、テメェ」
『噛み殺すって…』
「そんなに細い身体で？」と言う言葉は飲み込む。
獣人属は割とガッチリとした体型が多いと聞いていたが、目の前にいる彼は筋肉はあるものの細身である。
腰のラインなんて、折れてしまいそうなほど細い。
『怪我をしているのなら保健室に…』
「噛むぞ」
『…何故』
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白夜(プロフ) - ちゅき (3月31日 15時) (
レス) @page8 id: c59cd1740c (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - 続きが速く見たいです! (2023年1月30日 19時) (レス) @page8 id: 730adcd2c0 (このIDを非表示/違反報告)
mika(プロフ) - 夢主くんがドストライクすぎて死ぬところでした危なかった。更新頑張って下さい！ (2022年5月30日 10時) (レス) @page5 id: 4da161d36b (このIDを非表示/違反報告)
あ - ああああああああぁぁぁ……総攻め！！男前！！ドツボにクリーンヒットです好きです……ｯｯ！！！ 更新頑張ってください！！！ (2022年5月28日 10時) (レス) @page1 id: 5cd78e6e76 (このIDを非表示/違反報告)
みく(プロフ) - すっごくめっちゃ面白いです！(語彙力どこいった？)応援してます！こーゆう系の小説大好きなんですよね〜更新は無理をせず頑張ってください∠(￣^￣) (2022年5月28日 7時) (レス) @page5 id: c22457a4d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：akira | 作成日時：2022年5月23日 12時
