10 嫉妬 ページ11
Aside
「ひゃ…ひゃんひろ…！」
炭治郎！と言おうとするが口元を塞がれたままで体を思いきり密着させられる。
やめて欲しくてやめてと伝えようとするも上手く伝わらない。
体育館の裏の壁に押し付けられてされるがまま。
いつもとは違うキスだ、無理やり。
でもどことなく優しい気もした。
口を離して貰えたのは一分後。
「炭治郎…？」
不安になって炭治郎の顔を窺うと少しむくれていた。
「どうしてそんなに善逸の匂いがするんだ…」
「え？」
私はさっき善逸くんに会ったことを思い出してドキリとする。
「…Aの匂いの中に善逸の匂いが混じってる」
「えっ、うそ…！」
そんな体を触れ合うようなことしてないしなぁ。
手を握られた程度だけど…。
「俺と会う前に善逸と二人きりだったな？」
「いや、ちょっと待って、炭治郎！」
至る所にキスをしてくる。
手首の筋を舐めるようにキスしてみたりうなじの方に噛みつくようにキスしてみたり。
私は両手の手首を炭治郎に抑えられたままで何も出来ない。
「俺に構わない罰だ！」
「んっ…！」
また唇を塞がれる。
流石に人もこの時間にはこないだろうけど誰かに見られたら…。
「俺の匂いをつけてあげないとな」
炭治郎は擦るように体を触れ合いさせた。
胸の鼓動が絶対に聞こえているだろう。
でもどうして。
私だって先生や他の男子生徒と一緒にいることだってある。
前もこういうことはあったのに今まで炭治郎は何も言ってこなかった。
「俺は長男だから我慢してたけど…今日は我慢できない」
…！炭治郎は今まで我慢していたのだと気付くと少しきゅんとした。
それはもっと私と一緒にいたい、触れたいって思ってくれている確かな証拠だった。
「A、俺だけに集中して」
「うん…」
思う存分キスをしてくれた後、炭治郎はうやむやしながらも気持ちを話してくれた。
「Aに他の男の匂いがすると嫌なんだ」
まだ炭治郎は私に近づいては猫のように匂いを擦りつけている。
「俺だけの匂いでいっぱいにしたい」
その動作が可愛くて私はふいに炭治郎の頭を撫でる。
私の手に触れて満足そうな炭治郎。
「Aも俺に匂いつけて？」
「恥ずかしいって」
「誰もいないから大丈夫だよ」
炭治郎は期待の眼差しでこちらを見る。
ああもうずるい。
私は炭治郎のずるさに負けたくなかった。
この前みたいにやってやる！
身を乗り出して炭治郎の頬にキスをした。
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シノブ(プロフ) - ヤバイヤバイめっちゃドキドキしました！！ドキドキをくれてありがとうございます<(_ _)> (2022年4月9日 9時) (
レス) @page42 id: 1ffddb9be4 (このIDを非表示/違反報告)
ふわむにゃ(プロフ) - ぽぽぽぽぽさん» コメントありがとうございます！甘い炭治郎が書けて良かったです！ (2020年5月22日 9時) (レス) id: a6eb1143e2 (このIDを非表示/違反報告)
ぽぽぽぽぽ - ごはぁ！（炭治郎にやられた音）面白いです！ (2020年5月7日 12時) (レス) id: 7a7fe6581f (このIDを非表示/違反報告)
ふわむにゃ(プロフ) - ロゼオさん» わ〜！ありがとうございます！！また書きます！更新頑張りたいと思います、感謝です…！！ (2020年4月1日 18時) (レス) id: a6eb1143e2 (このIDを非表示/違反報告)
ロゼオ(プロフ) - とても面白かったです！こんな感じのちょい甘が好きなのでまた書いてくれると嬉しいです！煉獄さんの小説の更新頑張って下さい！ (2020年4月1日 15時) (レス) id: dea7ecbd36 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふわむにゃ | 作成日時：2020年1月20日 0時
