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八話 ページ9
夕食後、ロボロはおもちゃで遊んでおり私とトントンはテレビを見ていた。
『ねえ、今日ゾムに会ったんだ。』
さっきまでテレビを見て笑っていたトントンは真剣な顔つきになり、私の話を最後まで聞いてくれた。
「実を言うとな、今日俺もあいつに会ったんや。」
トントンの話によると、買い物帰り巨大な買い物袋を抱えていたゾムを見かけたらしい。勿論彼はトントンのことを知らないので二人は何も話さず素通りしただけだったが。
「Aはさ、もうゾムさんのこと好きじゃないんか?」
『、、好きだよ。一生この気持ちは無くならないんだと思う。』
嘘はなかった。これは正真正銘自分の素直な気持ちだ。
「お節介かも知れへんけど聞いてな。もう一度やり直すってことも俺はアリやと思うで。」
『....ううん。大丈夫。私はもうロボロもトントンもいるし、それにゾムにはもっといい人が見つかるはずだよ。』
「.....(嘘つき)」
私はちゃんと笑えているだろうか。
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作者名:J | 作成日時:2021年12月18日 8時