もう離れないで【zm】 (ページ28)

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二十七話ページ28

結局ゾムは私の家で泊まることになった。
ついでにトントンも。なんかゾムが何するか分からないから監視役として泊まるらしい。
そして、4人で川の字になりながら寝ることになった。

「なあ母さん？...俺父さんができるの？」

『え、、それはまだ分からないや。ロボロは父さんが欲しいの？』

「うん。だってみんないるのに俺だけおらんもんそれちょっと嫌や。」

まさかロボロからこの言葉を聞く日が来るとは。
ロボロの隣で寝ているトントンは泣いているのか肩を震わせている。

しばらくしてロボロの可愛らしい寝息が聞こえてきた。
一週間ぶりに会えたという嬉しさからか、彼の頭を撫でる手が止まらない...
すると隣からゾムに思い切り抱きしめられた。

「A、、やっぱり、俺たち結婚を前提に付き合おうや。」

照れているのか、私の肩に頭を埋めてきている。

『...お試し期間は？』

「それは明日からしよ。明日からの一週間、俺たちは結婚を前提に付き合う。」

『急にお試し期間が重いものになったね。』

「なんか今日、お前の同僚や家族を見て気持ちが変わった。同僚にはイケメンが多くてA取られないか心配やし、家族もこれからは俺が守っていきたいなって。」

『ふふ、そんなこと言ったらトントンがなんて言うか。』

「俺はあの人には敵わん。やって今までずっとAたちを支えてきたんやろ。

....やから、仕方ないから第二の父の座は譲ったる。」

第二の父って、、。法律上に結構やばい気がするんだけどな。まあ比喩表現だろうけどね。

『なにそれ、ふふっ。トントンは殆ど家族みたいなものだからね。...これからは3人家族じゃなくて4人家族になるのか。』

「不服やけどな。」

『そんなこと言ったらお試し期間しないからね。』

「すまん。....んで、明日から、、いい？」

『うん、いいよ。よろしく。』

ゾムがいきなり私の体を反転させ、自分の方に向けてきた。
...距離が近すぎる。自分の体温がどんどん上昇しているのが分かる。

「やっと手に入った。俺の大事な人。」

『、、、大袈裟だよ。』

「ああマジでかわええ。暗いはずなのに今Aがどんな顔してるのか分かるもんな。」

『私も今ゾムが凄いニヤけてるのが想像つくよ......っ！？』

「ふふ、かわええから思わずキスしてもうた。」

『ちょっと！』

「このまま襲いたいわ...なあ、だめ？」

「もうぜーんぶ聞こえとるからな。」

さすトン。