もう離れないで【zm】 (ページ25)

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二十四話ページ25

「で、最近のお二人さんの恋愛事情はどうなん？」
「『ぶっ』」

夜七時。生で乾杯しておつまみを食べながら雑談タイムに突入。
唐揚げをちまちまつまみながら平然とした顔でオスマンさんがぶっ込んできたので私とショッピ君は思わず吹き出してしまった。

「い、いきなりぶっ込みますね。」

「だって聞きたいんやもん。ね、Aちゃん。」

『まあ、お2人のはほんのすこーしだけ気になりますけど...。』

いや、正直2人のはめちゃくちゃ気になる。

「ショッピ君はどう？いい人見つかった？」

「全然です。なんかもう一生独身でいいかなって。」

『え、ショッピ君番いるんじゃないの？』

「え、ああ言ってませんでしたっけ。俺番いませんよ。」

空いた口が塞がらない。

「おそらく、俺がフった人から聞いたんやろうけど。番がいるってαをフるいい口実になるんですよね。」

確かにこのことは彼にフラれた女の子から聞いたものだった。知らなかった、と呟けば「そういえば先輩とは一回もそういう話したことなかったですね。」と返ってきた。

噂は常に疑いの心を持っていないとダメなんだな、と実感した1日になった。