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こんなか生意気な娘が最上階に来るなんてそれはもう不思議なのだろう
さっきから視線がぐさくざ刺さって痛い。
お目当ての部屋は端の部屋で
ドアのベルを鳴らす。
「あ、どうも」
がちゃっと開いたドアから顔を出したジョングクさんは
この前みたいに下を向いている。
それにしても良く見れば身長が高くて綺麗な顔してる。
なのにうぶって本当につぼ。
「本日はよろしくお願いします」
そう頭を下げればぺこっと頭を下げ返すジョングクさん。
静かにジョングクさんの後ろをついて中に入れば
え、家ですか？
と言うほど大きい部屋。
そこのリビング？と思われるソファに座るジョングクさんの横に座ればまた驚いた反応を見せるジョングクさん。
「本日は5時間と伺っていますが間違いありませんか」
そう尋ねれば頷く彼。
「本日はよろしくお願いします」
その言葉と共に集中する私。
膝の上に置かれたジョングクさんの手を握り
「今日は何したい？」
なんて甘く聞いてみればまた赤くなる彼。
「あ、あの、僕はその……」
口ごもる彼が可愛くてしょうがない。
この仕事をしていて相手に好意を向けることは絶対にあってはならないことだけど
可愛いって思うくらいいいよね
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作者名：志葉 紫
| 作成日時：2022年5月18日 18時
