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#48 ページ48
私はお母さんと2人暮らしでお父さんの存在は知らなかった。
それでも幸せで楽しくて……
でも中学生に上がる頃に家に知らない男が入り浸っていた。
その男のことをお母さんは好きらしくて幸せそうなお母さんを見て寂しく思いながら男の存在をどこかで感謝した。
でもそんな幸せなんて続かなくてお母さんが愛したその人はただのクズだった。
最初は口だけだけだった。
でもだんだん暴力が増えて気付いた頃には幸せそうなお母さんは毎日泣いていた。
中学卒業の頃あたりだったかな、家の前に知らない男がいたのは。
「なんだ、娘いるじゃねーか
こいつでもいいぜ？」
私を見た男はそんなことを言う
「ちゃんと返しますので娘だけは」
「あんたも災難だったな、男が作った借金返さなきゃだもんな」
お母さんは何も教えてくれなかったけど
ただごめんって謝るだけで。
その頃からお母さんの愛する人は現れなくなった
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作者名：志葉 紫
| 作成日時：2022年5月18日 18時
