恋愛ごっこ【JK】 (ページ47)

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「本当にばかだよね」

抱きしめる力が強くなる。

「ばかって言わないで」

相変わらず私は子供みたいに泣いて抱きしめてくれるジョングクに縋り付く。

落ち着いた頃には目が真っ赤に腫れていて泣きすぎて頭がずきずきした。

「Aのこと聞いてもいい？」

私をソファに座らせて温かいココアを入れてくれるジョングク。

横に座って私をじっと見る彼は優しい眼差しでついついまた涙が込み上がってくる。

話していいの？

私がどれだけ汚れてるか。

話したら離れていかない？

不安が頭をぐるぐる回って何もいえない。

「いいよ、言わなくても

ただもうバーには帰るないで」

「でも帰る場所ないから……」

「はい、これルームキー」

「っ」

「Aが嫌じゃなかったらここに帰ってきて」

「……ありがとう」

止まったはずの涙がまた溢れ出す。

ジョングクは私を拾ってくれるの？

嫌じゃないの？

「実は」

ジョングクの優しさについつい私は心を開いてしまったのかもしれない。

気付いたら昔話をしていた。