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#45 ページ45
JK side
拾ってくれるのかと聞いて答えられない。
すぐにでもうんって言いたいのに……
うんと言ってしまったら他の男たちと同じと思われそうでどうしても頷けない。
「今日は僕の家行こう」
誤魔化すようにそういえば黙って頷く彼女
「お邪魔します」
僕の後ろから控えめな声が聞こえる。
病院からすぐにタクシーに乗って来た僕の家は思ったより遠くて
タクシーの中気まずい空気が流れていた
「シャワー使う？」
「うん」
「着替えは……僕のでいい？」
僕のTシャツを着てる姿を思い浮かべてしまって言葉が詰まる。
こんな時に何を想像してるんだろう。
でも、しょうがないじゃん。
僕だって男の子だし
好きな人のそんな姿気になるに決まってるじゃん。
「ありがとう」
呟く彼女は小さく呟いて脱衣所に向かう。
どうしよう、僕我慢できるかな。
そういうことをこんな状況で考える僕は最低だ。
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作者名：志葉 紫
| 作成日時：2022年5月18日 18時
