恋愛ごっこ【JK】 (ページ44)

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#44 ページ44

「私は会いたくなかった」

そういえば素直じゃないねなんて言って笑う彼は初めて会った時の女の人に慣れてない可愛らしさがなくなっている。

「今日はどうする？
ジミニヒョンになんとなくは話聞いたんだけどバー帰る？」

「病院にいても迷惑になるから取り敢えず病院は出るけど……」

そのまま自室でお母さんの元に行くなんていえない。

きっと優しいジョングクは止めてくれるし

私なんかのために色々悲しんでくれる。

それだけ彼は優しい。

「ぶらぶらしてる」

きっと体を売れば屋根付きのところに行けるから。

雨風の心配もいらない。

「だめ」

「なんで」

「心配だから」

「大丈夫だよ、いつもと何も変わらない」

「もうそういうことしないで」

「……」

今にも泣きそうな顔で私を見るジョングク。

やめてよ。

私にはこんなやり方の生き方しか知らないから、

「これ以外の生き方私は知らない

無責任にやめろなんて言わないで」

「無責任じゃないよ」

「じゃぁ、ジョングクは私のこと拾ってくれるの」

ほらやっぱり黙るじゃん。

ジョングクも結局口だけなんでしょ。