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#43 ページ43
ジミンさんとジョングクが病室から出ていくのを見計らって身動きを取る。
ああ、目が覚めないふりをするのも大変だ。
もうこのままお母さんのところに行きたい。
周りに人がいないのを確認して刺さっていた点滴を抜く。
このままご飯も食べなければ……
いっそのことここの病院から飛び降りようか、
でも関係ない人に迷惑かけるのもなんか気が引ける。
バーに戻って自室での方がママに迷惑かけられるし実質そっちの方がいい気がする。
「目覚めてると思った」
大勢のを横にすればふと聞こえる声。
「……ジョングク」
「ジミニヒョンが目が覚めないって言ってたけど
本当はふりなのかなって勘で」
そういうジョングクは私のベットの頭あたりにあるナースコールのボタンを押す。
抜いちゃダメでしょなんて言いながら点滴に目を落とす彼はどこか優しい表情をしている。
「やっと会えた」
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作者名：志葉 紫
| 作成日時：2022年5月18日 18時
