恋愛ごっこ【JK】 (ページ38)

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今日もまたレンタル彼女と、借金取りの女をやる私。

本当馬鹿らしい。

でも今日はちょっとだけ天気がいいなって思って

ちょっと買い物でもしようかなって思った。

どこも行かずにレンタル彼女を終えれば彼らの事務所に行くのが日課。

ただその日課を今日は変えてしまった。

「あ、イ・A」

アクセサリーショップを点々と回っていれば急にフルネームで呼ばれて体がビクッと反応する。

声の主の方を見ればすらっとしたスタイルの黒い帽子に眼鏡にマスクの男がいた。

明らかに悪い人。

よくもまあこんな堂々と……

「どちら様ですか」

少し警戒して聞けばああと少しマスクと帽子を外して顔を見せてくる男。

「パク・ジミン！」

そこにいたのはあの時私に冷たい視線を浴びせてきた男で

初めてジョングクと会った日に会った人の1人。

「ばかっ」

思ったより声が大きかったらしい私の声に周りの女性たちがちらちらこちらを向くのがわかった。

「ごめんなさい」

また深く帽子を被り直したパク・ジミンがちょっとこっちきてと私の手を引いてぐいぐい歩き出す。

視線を向けてた人たちが彼女？とか言ってくる。

一人一人に回って言いたい。

私は彼女なんかなじゃありませんって

謝るからその人を指すような目で見るのをやめてくれ