恋愛ごっこ【JK】 (ページ35)

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#35 ページ35

「なんなら俺らの遊び相手でもいいぜ」

そう笑う男。

「こんなに綺麗に育つんならあん時に閉じ込めてでもしとけばよかったな」

そう言いながら私の服に手をかけ始める男。

ああまた増える汚れ。

でも別にいっか。

もう汚れすぎて汚れが増えたのかさえ分からなくなってるんだから。

「抵抗しないと本当に俺らの女になっちまうぜ」

「借金がなくなら別にいい」

「肝が据わってんな」

気に入ったと言った男。

お金を確認した男と脚を撫でた男が順番を決めている。

ああ何しているんだろう。

ふとジョングクのことを思い出す。

あれから一度も会っていない彼のこと。

何度かバーに来ているらしいけど会うことはなくて……

雰囲気が似てる人が入口から入ってきただけでいなくなる私のせいか。

綺麗な状態で、

普通の女の子として会いたかったな。

頬を伝う雫。

「泣いてんのか可哀想にな」

なんて笑う男を嘲笑う。

馬鹿じゃないの、貴方達のせいで泣いてないの。

貴方達みたいな大変な男に泣かされるわけないでしょ。

心でそういえばジョングクが頭を撫でてくれた優しさを思い出してまた涙が出た。

やり直せたなら普通の人としてジョングクに出会いたい。

会いたい、

好きになっちゃいけないのに。

好き。

また一緒にゲームしたい。

恋人になれなくてもいい、ただ側に置いて欲しい。

そう思ってるはずなのに初めてキスした時の可愛い彼を思い出してる私は矛盾してる。