恋愛ごっこ【JK】 (ページ34)

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銀行でまとまったお金をおろす。

そのまま向かうのはずっと家に押しかけてきていた人たちの元。

「よー、お嬢ちゃん

やっと来たか」

そういう男たちはにやにやしながら私を見ている。

「まー、別嬪さんに成長したな」

なんて言いながら後ろに回ってきて撫でられる脚。

気持ち悪い、気持ち悪いけど慣れてしまった。

反応しない私につまらなくなったのか

「強がっちゃって」

なんて苛立ち始める男。

「お金、返しに来ただけですので」

怖いはずなのに淡々出る言葉に我ながら感心する。

私が渡した鞄の中を確認する男。

「よくもまあこんな貯めたな」

そうにやにやする男はでもと続ける。

すっと胸元から１枚の写真を私の前に突きつける。

「この男知ってるよな」

それはさっきまで私に乱暴していた男の写真だった。

「せっかく親の借金返したのにな」

笑う男。

あんなやつ親なんて呼ばないで。

「こいつお前の名義で俺らに金借りたぜ？」

不気味に笑う男の声が部屋に響く。

「可哀想だな」

思ってもないことを口にできる男。

先程私の脚を撫でてた男も笑い出す。

「いいんだぜ、体うっちまっても」

確かにそれもいいかもしれない。

もうどうせ汚れてる体だから。