恋愛ごっこ【JK】 (ページ23)

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#23 ページ23

殴るだけ殴って乱暴して気がすんだ男は

「君が僕だけを愛さないのが行けないんだよ」

歪んだ愛を吐き捨てて封筒を私の顔に投げつける。

「じゃぁまたよろしくね」

そう吐き捨てる男はスーツを着て部屋を出ていく。

シャワーでも浴びて帰ろうか、そう思うのに体は動かない。

ふと転がされてるシーツを見ればところどころ赤く染められている。

痛い。

痛い。

途中から鈍くなって痛みを感じなくなった体は

今になって冴えてきて……

床に落ちた服は破られ着れる状態じゃない。

どうしよう、帰れない。

こんな時に頼る友達もいなければ恋人もいない。

家族さえもいない。

もうママしかいなかった。

時間を見ればバーは開店時間で電話に出てくれるかなんてわかんない。

prrrr prrrrr

動かない体で一生懸命伸ばして取った携帯。

耳元に当てることなんてできなくてスピーカーにする。

「もしもし今開店中なんだけど」

コール４回目あたりででたママはとても機嫌が悪かった。