恋愛ごっこ【JK】 (ページ22)

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#22 ページ22

「ごめ、んな、さ、、、ぃ」

震える声で何度も謝った。

顔や体に走る痛みに唇を噛んで我慢すれば血の味がする。

「俺はこんなに愛しているのに」

そう言って何度も殴る男。

妻子持ちが何言ってんだよって吐き捨てたい。

でも思ったことは言葉にならなくて……

代わりに謝ることしかできない私。

なんで謝ってるの。

お金ありきの関係でしょ。

頭ではわかってる。

頭ではわかっているのに謝ることしかできない。

　
怖い

怖い

私もお母さんみたいになってしまうのではないかという恐怖に支配される。

ああ、何であの時あいつは私を殺さなかったんだろう。

なんで殺してくれなかったの。

なんでお母さんだけ……

泣いても謝っても止まることのない暴力にあいつを重ねた。

数時間前までジョングクとの楽しい時間だったのに

今はもう天地の差で地獄だ。

この仕事をするって決めた時に覚悟していたはずなのに……

ジョングクとの時間が楽しすぎて忘れてた。

レンタルってそういうものだってわかってたはずなのに。

汚れた私の体に目に見える汚れがつく。

ひたすら殴り続けられ暴力を振るわれる。

ああ、本当に馬鹿だった。

楽に稼ごうとした罰。

レンタル彼女としてじゃなくて友達として仕事をやらなかった罰。

ジョングクになんて会わなきゃよかった。