恋愛ごっこ【JK】 (ページ13)

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#13 ページ13

「ねえ、まだ４時間近くあるけどどうする？」

キスしたい衝動を抑えて話を振れば

うーんと悩んで

「ゲーム」

と小さく言う彼。

「え」

「いや？」

自分が期待していた方向に話が進まなくてもどかしい。

それでもこてんと首を曲げて聞く彼に嫌だなんて言えなくていいよと答えてしまう。

本当は計算なのではないか。

私を惚れさせる計算。

経験がないって言ってるのも嘘で、

本当は経験があるのではないかと思うほど

首を傾げた彼は自分の可愛らしさを全面に押し出している。

ちらっと時計をみれば残り１時間。

ゲームは思ったよりも楽しくて目的も忘れて熱中してしまった

「あの、ハグとかはしなくて大丈夫？」

一区切りしたところで聞いてみればまた真っ赤になる

４時間も一緒に横にいるんだからそろそろ慣れてほしいものだ。

「いやでも、ゲーム」

「慣れたいんじゃないの？」

「……」

黙っているジョングクさんの前に立ち手からゲーム機を奪い取る。

肩を少しソファーの方に押し付ける。

傾いた上半身。

膝の上にえいっと乗ればまた真っ赤な彼が横を向いて近いですと言う。