負けたくないガール

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《岩田side》



三代目のミーティングの合間に、「もうすぐGENEがデビューするね」って話をしてた。

後輩のデビューは素直にうれしいし、俺たちも負けてられないっていうプレッシャーでいい刺激になる。

三代目も3年目に入ったところだしね。



佐野「あ、ガンさん！お疲れ様です！」

岩田「お疲れ！GENEでリハ？」

佐野「そうっす、デビュー曲のリハしてます」

岩田「もう来週だもんね〜」

佐野「楽しみなんすよ、マジで」



みんなに頼まれた飲み物を買うために、事務所内の自販機に向かってたら、歩いてる玲於を見つけた。

いつもより玲於がいい表情をしてて、俺までうれしくなる。



『玲於くーん！』

佐野「あ、Aちゃん」

岩田「え！？Aちゃん！？」



玲於に声をかけてきたのは、白のキャップを被って、上下ジャージを着てる男の子みたいな女の子。

いや、LDHで会うと思ってないから驚くよね！



『一緒にいるのは岩田先輩だ(笑)』

岩田「え、なんで！？」

『GENEのリハにアドバイスしてんの！』

岩田「は？」

佐野「てかガンさんと知り合いだったんだ？」

『うん！同じ大学の先輩だから』



いやいや、なんでここにいるのかを俺に説明してほしい！



『私、GENEのサポートメンバー兼教育係的なことをしてるんだ！ 』

岩田「えぇ！そうなの？」

『それに春からはLDHのマネージャーになるから！』

岩田「マジで！？」

佐野「そうなの！？」

『EXILEになるための経験値を得るには、LDHのマネージャーが一番でしょ？』

佐野「昔から本気でEXILEになるつもりだよね(笑)」

『うん、なるよ(笑)』



5歳くらい離れてる玲於と並んでも、まったく年上に見えないAちゃん。

相変わらずボーイッシュだけど、やっぱり可愛い…

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