青城に天使が君臨しました。2【青葉城西】

63 【天使登場。】 ページ20

及川side



えーっと、何が起きた。



黒「あ、及川サンどーしました？」



うん、俺はまず赤面している。



だが、状況を把握させてくれ。



及「話、聞こえてた？」



『はぁ？私、はじめに用があるの』



つ、冷たいっっっ



声の主はAだったのだ。



てゆーか、風呂上りじゃん！！



『…なんで、集結してんの？』



及「ははははは…」



完全、苦笑い。



『まぁ、いーや、はじめっ、こっちこっち！』



可愛らしく手招きするAに連れられ、岩ちゃんが外に出た。



くっそ、岩ちゃんめ……



いくら、俺たち阿吽の呼吸だからって…



超羨ましい…！！！



『あ、徹っ…早く寝ないと溝口コーチたちが見回りにくるよっ』



及「え、まじっ」



そうして、パタンと扉が閉められた。



黒「…まーだろうな」



国「この宿舎は鍵が部屋の内側からかけられるっぽいですね」



及「国見ちゃん、いつ起きたの！！」



瀬「まさかの閉じこもるパターン？」



白「まぁ、ある意味隠し通せそうですね」



そんな雑談をしていた時だった。



ガチャっ、



思いっきり、岩ちゃんとAが汗をだらだら流しながら、



部屋に入ってきたのだ。



溝「寝てるかー」



廊下から、溝口コーチの声が響き渡ったのだ。



『溝口コーチ来たっっ！』



岩「こ、これはまずい……！」



反射的に岩ちゃんは鍵を閉め、



俺は反射的に電気を消した。



まさしく阿吽！



その反動で声をあげそうになる



ちびちゃん、飛雄や梟谷の主将を



あの冷静副主将くんの赤葦くんが思いっきり制御する。



あああああ、コレ、見つかったら俺怒られるじゃん！←今更。

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