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幸せにしてやりたいんだ 24 ページ1
〜赤葦side〜
男たちは俺が銃を持っているため警戒して動きを止めていた｡
しかし俺が銃を撃たないのを見て､ただの脅しで銃はおもちゃか見せ掛けだけだと思い始めたようで､リーダー格であろう男が段々俺との距離を縮めてきた｡
｢ガキの癖に調子こいてんじゃねえぞ｣
男は低い声でそう言うと俺に殴りかかってきた｡
俺はそれを避けながら銃を持つ手は男たちに向け構えたままでいた｡
しかし俺が発砲しないとわかると､男たちは一斉に俺に殴りかかってきた｡
護身術の心得は多少あるけど､この人数にどれだけ持ちこたえられるだろう…？
俺は背中に激痛を感じながらコンクリートの床に倒れ込んだ｡
それでも時間稼ぎになればいいか…
有香さんと黒尾さんが無事に逃げることが出来て､こいつらを警察に現行犯で引き渡すことが出来るなら…｡
俺は男たちと戦いケガを負わせられつつ必死に抵抗を示した｡
薄れゆく意識の中でパトカーのサイレンと複数の人間が階段を駆け降りてくる足音が響いていた｡
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ラッキーアイテム
革ベルト
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作者名：Musashi | 作成日時：2017年4月8日 9時
