新たな刺客 ページ11
彼女は敦に軽蔑の視線を送った。
鏡花の為に頭を下げてる、それが気に食わなかったからだ。
「……いったはずだけど、わたしにきめるけんりは ないの。それにアタマをさげるのは おかどちがい。アタマをさげるのは あのヒトよ」
そう言って元いた所に戻ろうと、扉を開けると目の前に鏡花が立っていた。
「……なに？」
「……私を置かせて下さい」
恐らく聞き耳を立てていたのだろうが、何故先程まで反抗していた彼女が大人しく頭を下げるのかは判らなかった。
「……にぃにがいうなら、なにもいわない」
判らないまま止む無く許可を出し、腕組みしたまま中に入ると太宰の元へ行った。
「ダザイさん」
「如何したんだい？」
「ケータイからとうちょうき、ぬいてくださいよ」
「ああ、そういうだろうと思って前の盗聴器は外しておいたよ」
「ああ、ならよ…くなかった。あたらしい とうちょうきを いれたんですか？」
「おや、学んだねぇ。大丈夫、入れてない入れてない。だからその拳を下ろしてほしいな…」
しかし無言、無表情で拳を当てようとするAに手首を掴んで拳が届かない様に抑えていた。
暫く攻防戦が続いて国木田から制止の声が出るまで止める事は無かった。
「それで太宰、マフィアに囚われていた時の報告書はもう作成できたか？」
「……敦君、私の報告書を書き給え！」
「えっ？自分で書いて下さいよ〜！」
「君の懸賞金を掛けた黒幕の話でもかい？」
「判ったのか！？」
そう言って太宰が手に持って見せてきたのはUSB。
「ポートマフィアの通信記録によると、出資者は
その話を既に聞いていた彼女は興味を示さず、敦も聞き覚えの無い組織の名前にハテナマークを出していた。
「
国木田がある程度の説明をしていたのに対して敦は益々、彼らが狙うのに疑問に感じてしまった。
「そんな連中が何故敦を……ん？」
耳に入るプロペラの音。
窓を見ると外の木々が激しく揺れていた。
「た、大変です！」
半ば強引に入ってくる谷崎の言葉に社員が一斉に屋上へ飛び出した。
国道を走っている処にヘリコプターが止まり、そこから外国人３人の姿が見えた。
「……先手を取られたね」
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ほんばし(プロフ) - エレンNo2さん» コメントありがとうございます。面白いと言ってくださり、ありがとうございます。自己満足で書いている作品ではありますが、そう言ってもらえるととても嬉しいです。ありがとうございます！ (2023年1月11日 17時) (
レス) id: cf71fd7287 (このIDを非表示/違反報告)
エレンNo2 - 僕…文豪ストレイドッグス大好きなんですけど、すっごいおもしろかったです！ (2023年1月11日 16時) (レス) @page2 id: 84c79903b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほんばし | 作成日時：2020年1月14日 21時
