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任務成功? ページ23

「気合入ってるねぇ、最初の仕事だから?」



鏡花さ頭を振って否定した。



「違う。最初の仕事さ建物に潜入して2人殺すことだった」



鏡花は側から見ても幼く大人には満たない身体をしているがその手は既に汚れており、またその異能力も殺戮に特化している。



皮肉な事だった。



芥川から言われた鏡花と鏡花の異能力は何とも運が悪かったとしか言えないのかも知れない。



「私、頑張る」



鏡花にとって初めての仕事、そして人を殺さない為の第一歩として仕事に取り組む鏡花。



敦に出来る事は鏡花を見守る事だけ。



「それじゃあ、行こうか」

「うん」



法廷に着くと、敦はそっと影から見守った。



「入れない?」

「許可が必要です」

「でも約束の時間が…」

「そこの手続書類に記入して、受理まで待って下さい」

「……約束の時間が」

「規則ですから」



敦が急遽電話に入る。



連絡先は相手の判事、しかし繋がらない。



「ダメだ…。判事さん、出ないや」



困ったと電話を切る敦は警備員の様子を物陰から眺める。



「連絡の行き違いみたいだ。あの警備員さんを何とかしないと…」

「……消す?」

「はあ!?」



鏡花は首を傾げてあどけない声と顔で恐ろしい事を口にした。



「先ずは色仕掛けで人目の無い場所に誘い込んでから、ぐさりと」

「探偵社はそう云う仕事の進め方はしません……ん?」



敦には彼女の言動の一部に少し心当たりがあった。



過去にあった仕事の中でAが着いてきて、敦が仕事の進みが悪くなった時。



その場にいた彼女が発した一言。



「わかった。なら、このからだ…いよいよやくにたつときがきた」



何やら得意気な顔で自身の身体を指差す彼女に嫌な予感しかしなかった。



「いまから いろじかけしてきます!」

「やめろぉおおーー!!」



そう言って行こうとしたAを全力で押さえ込んだ記憶がある。



今の状況はあの時と似ている…というか、鏡花とAは何処か思考回路が似ている気がした。



その場には国木田もいた為、敦が大きな声を出して一部始終を話すと三時間にもおよぶ説教と反省文を書かされたのだった。



正座をさせられた時に足が痺れて動けなくなり、それを太宰がツンツンと痺れてる足の部分を刺激しては彼女の叱責を喰らっていた。



話を戻して、鏡花は今正にそんな状況にある中でもう一つ提案を出すと走り出したのだった。

不満の鏡花とお土産のおはぎ→←第7章 初めてのおつかい



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ほんばし(プロフ) - エレンNo2さん» コメントありがとうございます。面白いと言ってくださり、ありがとうございます。自己満足で書いている作品ではありますが、そう言ってもらえるととても嬉しいです。ありがとうございます! (2023年1月11日 17時) (レス) id: cf71fd7287 (このIDを非表示/違反報告)
エレンNo2 - 僕…文豪ストレイドッグス大好きなんですけど、すっごいおもしろかったです! (2023年1月11日 16時) (レス) @page2 id: 84c79903b2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ほんばし | 作成日時:2020年1月14日 21時

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