206# 強キャラ ページ6
◇
転入初日なら「新しい学校で友達できるかな」とか考えるんじゃないの？ 私はその経験はないけれど、年齢だけなら小学生はとっくに終えている。だから、二歳下を『演じられるか』不安だった。
サービス精神の無さにクラス中がキョトンとする中。私は机に頬杖をつき、鼻の下から両手で隠していた。誰にも見られていない状態で口元は弧を描いていたのだ。
なにこの子、見かけによらず面白いって。
「先生。わたしの席、あそこ？」
「あ……うん、そうだね」
静まり返った教室をスタスタと歩いて、彼女は席へ向かう。ニコニコ笑えないと言ったことなんて気にしていない様子。メンタル強い系？
彼女はすぐには座らず、じーっと空席を見つめている。ふいにちらりとすぐ後ろの席の男子へ目線を変えた。物欲しそうな目である。
意図が分かったのか、彼は前のめりになると彼女の椅子を引く。真城さんは何も驚くことはせず、当たり前のようにやっと座った。そして振り返ってちょっと笑い「ありがと」と。小悪魔だな〜。女子のヘイト稼ぎまくりでしょ。
「なっ、なにアレ。感じ悪くなーい！？」
「けどすごいモテオーラ……」
女子って一度嫌われたりするとドロドロしない？ 私は……本当はこの場にいないはずの私を守るためにも、そういうことはなるべく避けたいのだけれど。登校初日で同性が敵になるような言動って。すごい度胸……。
それとも……緊張しているとか。あむみたいに外キャラで壁を作るタイプだったり。こう見えて内心ガチガチ………なわけないか。真城さんが入ってきたとき、落ち着いた声だったし。
真城りま。ガーディアンの新メンバーかもしれない子、ね。しゅごキャラの気配は今のところ無いんだよな。……傍を離れているだけか、まだたまごなのか。
「あのさ……あたし、日奈森あむ。よ……よろしくっ。あたしも昔転入してきたんだ。や……嫌じゃない？ いきなり挨拶とか」
お、あむが行った。珍しい。こういうの苦手そうなのに。頑張ってるねえ。ロイヤルガーデンやプライベート以外ではあまり見せない笑顔まで作ってる。
しかし真城さんは何も言わない。辛うじてあむと目は合わせているものの流れるのは沈黙だけ。辛いけど負けるな。
「その……よかったら、学校案内とか……」
「何笑ってるの？ おかしくもないのにバカみたい。つまんない用事で話しかけないで」
やっと打ち返した。けれど。
今ので女子は我慢の限界だったらしい。
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クロウサ(プロフ) - いいですよ。気にしないでください。 (10月17日 19時) (
レス) id: 004a3e734e (このIDを非表示/違反報告)
東雲れーた(プロフ) - クロウサさん» そうですね……。申し訳ありませんが受けることはできません。個人的な理由もありますが、この作品だけを更新しているわけではないからです。これ以上掛け持ちしたくないので。ごめんなさい。 (10月17日 19時) (レス) id: 70caf03276 (このIDを非表示/違反報告)
クロウサ(プロフ) - うーん。今しゅごキャラの小説を、書いてますがもう１つしゅごキャラの小説を書いて欲しいんです。もちろん原作沿いで、落ちは相馬空海でお願いしたいんですけど無理だったならいいんです。 (10月17日 19時) (レス) id: 004a3e734e (このIDを非表示/違反報告)
東雲れーた(プロフ) - クロウサさん» 当作品を読んでいただき、ありがとうございます。物語の今後に関するリクエストならば、正直自らの体調を考慮してはっきりお断りすべきなのですが一応聞いてみたいと思ってしまいました。もし私のこの言い方に不快な思いをされた場合はすみません。 (10月17日 18時) (レス) id: 70caf03276 (このIDを非表示/違反報告)
クロウサ(プロフ) - しゅごキャラの小説が、読めるなんて嬉しいです。あの１つリクエストしてもいいですか？ (10月17日 16時) (レス) id: 004a3e734e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：東雲れーた | 作成日時：2023年4月22日 23時
