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*yoohei side





「今朝はごめんね、急に押し掛けて。
今 レコーディング中で、今日しか休み貰えないから
ちょっと強引なことしちゃったけど、」

「いえ、私こそこんな遅い時間にすみません」

「そんなの全然構わないよ。待つって言ったの俺だし
それにどうしても話したかったから」




話しさえさせてもらえないかもしれないって思ってたから、
俺からしたら、
こうして来てくれただけでありがたい。


ゆっくりキチンと話をしたいし、
なにか飲み物でも用意しよう。




「適当に座ってて。今、コーヒーでも、」

「・・・」




彼女をリビングへ案内すると、
彼女の足がピタリと止まった。


リビングにある
あの日、俺たちが躰を重ねたソファが
目に入ったみたいだ。




「あー、・・・今、コーヒー淹れるね」

「いえ、大丈夫です。もう遅いですし、お話を、」

「そう?」




彼女は持ってきたバッグをソファの隅に置くと、
ソファを避けるように床の上にちょこんと座った。




俺はそのことにひどく傷付いて。




俺はこんなに好きなのに、
あの時すごく嬉しかったのに、


Aちゃんにとってあの日は、
わざわざ座るのを避けるほどに
もう二度と思い出したくもない一日だった・・・?




「・・・色々、受け入れる覚悟はしてます」

「ふはっ、ほんとかな?」

「メッセージとかずっと無視し続けて
川上さんが怒るのも当然だと思ってますし、、」

「なんだ、そっちか」

「・・・?」

「俺、Aちゃんのせいで
色々支障をきたしちゃってるんだよね」

「・・・ですよね。すみません」

「曲作れって言われてるのに全然良い曲出来ないし、
作詞も進まないしで、
レコーディング何度も飛ばしてんの」

「そんなに怒らせてしまったんですね。
ほんとにごめんなさい・・・」




ただ怒ってるだけで、そんな風に仕事が手につかなくなるわけないじゃんって思いながら
彼女を問い質した。





*

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叢雲(プロフ) - かのんさん» 返信が届いていなかったようなので先程再チャレンジしてみました! (2021年5月31日 20時) (レス) id: 1b9e74f105 (このIDを非表示/違反報告)
かのん(プロフ) - そうだったんですか?こちらも受信履歴にはないですね。まだ続きがある楽しみを幸せに待ってます! (2021年5月31日 0時) (レス) id: 81bb9ddb3c (このIDを非表示/違反報告)
叢雲(プロフ) - かのんさん» 私もメッセージを返信させていただいたんですが送信箱に履歴が無くて...、返信は届いてますでしょうか?After話はもう少し続く予定ですのでそちらもお楽しみいただければ幸いです(^-^) (2021年5月30日 23時) (レス) id: 1b9e74f105 (このIDを非表示/違反報告)
かのん(プロフ) - メッセージ送信するも、その後なぜかエラーで開けず。2人のその後も気になってたので&の方で読めて嬉しかったです!必ず読ませていただきます! (2021年5月30日 1時) (レス) id: 81bb9ddb3c (このIDを非表示/違反報告)
叢雲(プロフ) - かのんさん» メッセージ送ってくださってありがとうございました(^-^)私も元のふたりに戻せて良かったなーと思っております。またお話を更新した際は読んでいただけると嬉しいです。 (2021年5月29日 23時) (レス) id: 1b9e74f105 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:叢雲 | 作成日時:2021年2月19日 23時

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