【ybhk←yt】好きな人の好きな人。 ページ13
◇リアル。ybhk描写強めです。
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Yt.
好きな人が好きな人を見る時の顔って、どうしてあんなに可愛いのだろう。
神様も残酷だよな。失恋してるぞーって教えてくれるのは結構なことなんだけど、もう少し伝え方ってモンがあるじゃんか。もっとこう、諦めやすくというか。あんな可愛い顔見ちゃったらさ、その顔俺に向けてくれたりしないかなとか思っちゃうじゃん。
あの人が好きなのは俺じゃないって痛いくらい分かっても、見ちゃうじゃん。好き、とか思っちゃうじゃん。
「ねえやぶぅ」
ほらまたそうやって、可愛い声で愛しの彼を呼ぶんだ。俺の名前を呼ぶ時とはちょっと違う、ふわふわしてあまーい声。
そうして彼も嬉しそうにふにゃふにゃ笑って、俺らの暗黙の了解で空いていたあの人の隣に座る。
読めない漢字でも聞いてるのかな。遠目から見てるだけじゃよく分からないけど。
とにかくお互いがお互いのこと大好きですーみたいな顔して、外の気温に負けないくらいあっつい視線をお互いに向けて、その熱に当てられて俺らまで溶けてしまいそうな、そんな幸せそうな空間が、そこにはあった。
この雰囲気も好きなんだよなあ。悔しいけど、やっぱり俺には無理かも。
カチャリ。
切ったシャッター。閉めたカギ。ちっちゃな頃から心の奥底で大事にしていた宝箱のカギ。
カメラの画面に写し出されたふたりからは、肉眼で見た時と同じような幸せオーラがしっかり出ててホッとした。
「好きだねえ」
傍にいた知念が小さく笑うから、
「好きだよ、やぶひか。ふたりとも大好き」
自信たっぷりに、心の底からそう答えたら、知念に呆れたようなため息をつかれた。
「まあ、ゆーてぃがそれでいいならいいんだけど」
知念は全部見透かした目をして小さくそう呟き、それからすぐに「りょーすけー」と自慢の財布くんのところへと移って行った。
俺は、これでいいんだよ。こうやって、ふたりをずっと見守っていく。弟として、息子として。
だから、ありがとう。好きだったよ。光くん。
光くんのこと、ちゃんと幸せにしてあげてね。薮くん。
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とうとうcnちゃん以外のcpに手を出してしまいました。というか8月の追い込み時期に何書いてるんだ。反省。
ythk、好きなんです。というかytくん絡みのcpだいたい好きです。これからもこういう短いの書いてくかもです。
以上、後書きでした。
(内容に伴いタイトルと説明欄少々変更させていただきました。)
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作者名：不定期更新 | 作成日時：2019年3月15日 8時
