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「ヌナおかえり」
ユンジョンハンの背中を見ているわたしに向かって、玄関に立っているミンギュが声を掛けてきたので振り向いた。
「はやかったね」
『うん…ただいま』
「ヌナどうしたの？たのしくなかった？」
『え？ううん、たのしかったよ』
「じゃあなんでそんな悲しそうなの」
ミンギュに引っ張られて家の中へ入る。
『わたし悲しそう？』
「うん、たのしかった人の顔じゃない」
『そうか…悲しいのかもしれない』
「なにがあった？」
『なにもないよ』
「なにもないのになんでそんな悲しそうなの」
リビングのソファで、わたしの手を包み込んで目を見て聞いてくるミンギュ。
『友達でいてねって言ったの』
「友達？」
『お弁当作った代わりにお願い聞くって言われたから、これからも仲良くしてねって』
「ヌナ…それは…」
『そしたらすごい重い空気になっちゃって』
自嘲的に笑うと掴まれる肩。
「なんでそんなこと言ったの！」
『惚れたら終わりってゲームしてるって言ったでしょ』
「うん」
『惚れたら終わっちゃうなら、もう仲良く出来なくなるのかなって』
「うん」
『惚れないから、仲良くしたいって』
「ジョンハニヒョン、なんて？」
『悲しそうに、仲良くしようねって』
「はあ…ヌナ、素直になってよ」
『いつだって素直だよ』
「ねえヌナ」
澄んだ瞳でじっと目を見つめられて何も言えなくなる。
「ジョンハニヒョンのこと、好きになってるんでしょ？」
『は、そんなわけ…』
ない、なんて言い切れなかった。
ああ、そうか、わたしは。
「すきって言って、この関係が終わっちゃうのが怖いんでしょ？」
目眩がするほど、ミンギュの言う通りだった。
『…そう、かもしれない』
「はあ、ヌナの馬鹿…」
そう言ってミンギュはわたしの背中をぽんぽん叩いてくれた。
「ヌナ、あした眼鏡直しに行こっか」
『え？…うん』
ミンギュなりに、気分転換に外へ連れ出そうとしてくれてるんだな、と気付いて了承した。
「家で眼鏡ないの困るでしょ」
『うん、困ってた』
「じゃあ決まりね。ヌナ、ご飯作ろう」
わたしの親は単身赴任でしばらくいない。ここ最近はずっとミンギュとふたり。
ミンギュとご飯を作ってだいぶと気分がすっきりした。ひとりになると考えてしまいそうだから、ミンギュには助けられたなあ。
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f - このお話何回も読んでるけど毎回キュンキュンが止まらなくて本当に大好きです…！素敵なお話ありがとうございます！ (2021年7月30日 15時) (
レス) id: f47bd03f70 (このIDを非表示/違反報告)
hanihaniてんし - キュンキュンしました！ハニペンとして、とても嬉しいお話でした！ありがとうございます~！ (2019年12月31日 16時) (レス) id: 528189e27f (このIDを非表示/違反報告)
ににに(プロフ) - ウォヌ ペンとしてちょっぴり切なかったけど、めっちゃきゅんきゅんしました (2019年8月28日 0時) (レス) id: 7eaeb151a5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな子(プロフ) - 私が評価ボタン押したら点数？が10になりました!!星全部埋まるってスゴい人気なんですね♪私もお話書いているので、参考にさせてください!!お話、最高です!! (2019年8月17日 14時) (レス) id: 590d5b732c (このIDを非表示/違反報告)
ymu(プロフ) - ボボベイビーさん» コメントありがとうございます。陰ながらの応援、ありがとうございますとても励みになりました＾＾ジョンハンさんとの番外編、楽しみになさっていてください！ (2019年7月31日 17時) (レス) id: 89080e4533 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ymu | 作成日時：2019年7月8日 8時
