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「ねえヌナ」
『ん？』
お風呂から出てリビングのソファでテレビを見てぼーっとしていたらお風呂上がりのミンギュが隣に来た。
「今日、ヌナの部屋で寝てもいい？」
小さい頃は、よくわたしの部屋に布団を持ってきて話をしながら寝た。
『うん、いいよ』
怖い映画を見た時、わたしがいじめられた時、怪我をした時、ミンギュが部活の試合に勝った時、負けた時、ひとりになりたくないときによく一緒に寝たなあって。
髪の毛を乾かすとわたしの部屋に布団を持ってきたミンギュ。
「ヌナ、寝よ！」
わたしはベッドへ、ミンギュは床に布団を敷いて電気を消した。
「ヌナ、」
『ん？』
「おれはジョンハニヒョン、そんな人じゃないと思うよ」
『うん…』
「初めはそうだったのかもしれないけど、今はそんなことないと思う」
『そう、かな…』
「惚れさせるためだけなら、休みの日に動物園でデートしたりしないと思うけどなあ」
『あのねミンギュ』
「うん」
寝返りを打って、眠るミンギュを見下ろすとミンギュも布団の中でわたしを見上げていた。
『あの人、わたしを迎えに来る前に動物園に行ってチケット買ってくれてたの』
「ふふ、ヌナ」
『ん？』
「そんなこと、きっと特別な人にしかしないよ」
暗闇でもミンギュが笑っているのが見えた。
『そうかな…』
「不安？」
『うん、だって、わたしとあの人が初めて話したの、あの人が告白を断ってるのを見たときだもん。それに、惚れさせるゲームの話は、あの人とあの人の友達が話してるのを実際聞いたの』
「告白を断ったとき、ジョンハニヒョンどんな顔してたの？」
『ちゃんとは見てないけど、笑ってた。笑って女の子の頭撫でてた』
「今日のジョンハニヒョンは？」
『悲しそうだったのかな。帰りはほとんど話してない』
「ヌナ、きっと大丈夫だよ」
ミンギュがベッドに向かって手を出してきたから、わたしもミンギュの手を握って眠った。
朝、起きるとお昼を過ぎていた。
布団を見るとミンギュもまだ眠っていて、いつもわたしを励ましてくれる、いつもわたしの味方でいてくれるミンギュも寝顔はまだ幼くて、弟なんだなあって実感した。
わたしがベッドから降りるとゆっくり目を開けたミンギュ。
「…ヌナ？」
『ごめん起こした？寝てていいよ』
「……おれも起きるよ」
むくっと起き上がってうーんと伸びをした。
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f - このお話何回も読んでるけど毎回キュンキュンが止まらなくて本当に大好きです…！素敵なお話ありがとうございます！ (2021年7月30日 15時) (
レス) id: f47bd03f70 (このIDを非表示/違反報告)
hanihaniてんし - キュンキュンしました！ハニペンとして、とても嬉しいお話でした！ありがとうございます~！ (2019年12月31日 16時) (レス) id: 528189e27f (このIDを非表示/違反報告)
ににに(プロフ) - ウォヌ ペンとしてちょっぴり切なかったけど、めっちゃきゅんきゅんしました (2019年8月28日 0時) (レス) id: 7eaeb151a5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな子(プロフ) - 私が評価ボタン押したら点数？が10になりました!!星全部埋まるってスゴい人気なんですね♪私もお話書いているので、参考にさせてください!!お話、最高です!! (2019年8月17日 14時) (レス) id: 590d5b732c (このIDを非表示/違反報告)
ymu(プロフ) - ボボベイビーさん» コメントありがとうございます。陰ながらの応援、ありがとうございますとても励みになりました＾＾ジョンハンさんとの番外編、楽しみになさっていてください！ (2019年7月31日 17時) (レス) id: 89080e4533 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ymu | 作成日時：2019年7月8日 8時
