【銀魂】想い【沖田総悟】 (ページ8)

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７月８日ページ8

Aside

『総悟！誕生日おめでとう！』

見つめた時計の針が秒針含めて３本とも12の文字を指した瞬間、私は目の前の彼に飛び付きながらそう言った。

しばらく抱き締めた後体を離し、

『どうしてもこれがしたかったの』

と、総悟に言った。

今日、つまり当日の夜は真選組の方でお祝いがあると近藤さんから聞いていたので、祝うなら今のタイミングしかないと思っていたのだ。

それに、どうしても一番に彼の誕生日を祝いたかった。

彼がこの世に生まれてきてくれた事を感謝したかった。

「………」

『…総悟？』

反応が無いので下から顔を覗き込む。

『どうし…！？』

近づいたところを更に引き寄せられて、今度は私が抱き締められた。

『そ、総悟！？』

「ありがとうごぜぇやす…A……」

そっと、彼が耳元に囁いた。

「今日は、最高の誕生日でさァ」

『…どういたしまして』

私も、彼に腕を回しきゅっと抱き締めた。

『大好きだよ。生まれてきてくれて、本当にありがとう。そしておめでとう、総悟』

2020.7.8