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嫉妬 ページ12

日差しが窓から差し込む午後一時。
万事屋銀ちゃんのソファの上で、私は1人微睡んでいた。

銀ちゃんに会えるかなー?っと思って来たけれど、どうやら3人とも仕事があったようで誰もおらず、なのに鍵を掛けないと言う不用心な状態だったので、丁度暇だし中に入って待っていよう、という状況である。

仕事は休みとっちゃったし、なのに友人は全員仕事で暇だったので特にやることもなくぼぅっとしていた。銀ちゃんがジャンプでも置いといてくれれば読んだのに。

眠りに落ちかけたその時、ガラリと戸を開ける音がした。銀ちゃん達が帰ってきたのかと、眠かったことも忘れて玄関へと向かう。

そこにいたのは黒い服を着たドSだった。

「あり、なんでAが此処にいるんでィ」
『それはこっちの台詞…なんで総悟が此処にいるの?銀ちゃんがまた何かした?』

銀ちゃんが真選組に引きずられていくのはよく見る。

「いや、今回は私用で」
『え、何々?』
「土方さんから匿ってもらおうと」
『サボりかよ!!』
「で?旦那は?」
『何か仕事みたい。神楽ちゃんも新八君も居ないから…』
「まぁ居なくてもいいや。隠れる場所があれば」
『土方さんに後で告げ口してやる』
「え?何?」
『ちょっ!バズーカしまって!!ごめんごめん言わないから!!』

そんなことをしていると遠くから怒鳴り声が近づいてきた。

「やべ、土方コノヤローだ。A、頼みましたぜ」

それが誰だか気づくなり勝手に上がって奥へ入る総悟。

『え、頼むって』
「俺が来てないっていえばいいんでさァ。あ、言ったら打つから」

脅迫だ。

慌てて総悟の靴を隠した時に、戸がドンドンと叩かれた。

「万事屋ァ!居るか!?」

…出るしかないのか

ガラリと戸が開く。

「何だ居るじゃねぇか…ってA?」
『あ、土方さん…』
「万事屋は?」
『今3人とも仕事で…あー…えっと、私は留守番で居るんですけど』
「そうか。ちなみに総悟来なかったか?」

背後から殺気を感じる。

『あー…えっと来てないですかね…』
「そうか…アイツまたサボりで逃げてるんだ。見つけたら連絡くれ」
『わ、分かりました。早く見つかるといいですね』
「おう。じゃあな」

その2→←その2



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作者名:ひつじ | 作成日時:2020年4月18日 16時

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