その道の先へー秘密の部屋①ー(完 (ページ24)

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－在りし日の出来事－ページ24

「何だお前、随分久しぶりな帰還じゃないか」

「聖杯戦争が起こる時期だから、久しぶりに帰って来ただけだ、鶴夜」

「のこのこと帰って来やがって。本当は、遠坂の所の娘の内の誰かが、ここに来ているか不安だったから帰って来たんだろ」

「……」

「図星だったみたいだな。だが生憎と産まれて来た2人目は、魔術の素養が高くてな。
遠坂の所からは、引き取ってはいないさ」

「なら……」

「だが2人目の奴には、特別な処置を施して更に魔力を高めてる」

「特別な処置って、鶴夜まさか！？」

「お父様に逆らえる訳がないだろ。
私だって嫌々やってるんだ。
……娘に、刻印虫を植え付けるなど」

「なら俺が今回の聖杯戦争に参加する。だから、刻印虫を植え付けるのを、一時的にもやめさせろ」

「雁夜、お前自分が持つかどうか自信あるのか？」

「やってみなきゃ分からないだろ。だから爺さんの所へ案内してくれ」

－－とある屋敷にて。