great escape(3) (ページ20)

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協力ページ20

アンがそんな事を考えているとは知らず、Aは図書室に来ていた。

理由はハリー達が、ポリジュース薬について調べているだろうからだ。

この展開に関わるには、今のタイミングが絶妙であろうとAは踏んでいた。

「もしマルフォイが継承者だったら……」

「分かってる。でもこれしかないのよ」

「何話してるの、3人共？」

目立たない図書室の片隅で話しているハリー達を見つけて、Aは声を掛ける。

3人はビクッと肩を震わせて、Aを見た。

「もしかして、話を聞いたの？」

「最後の話だけは聞こえたよ。マルフォイが継承者とかなんとか」

ハリー達は、どうしようと言う様に顔を見合わせていた。

「別にドラコには話さないから言ってみて。何か力になれるかも知れないし」

「スリザリンの君に話しても」

「ロン。彼女なら何か知ってるかも。
僕達が話していたのは」

不満そうなロンを遮って、ハリーが説明してくれた。

ドラコから継承者について聞き出す為に、ポリジュース薬を使って誰かに変装して聞き出すと。

「だったら私から聞いておこうか？」

「え、でも……」

「ポリジュース薬の材料は、スネイプ先生の研究室からも盗み出さないといけない物もあるんでしょう？もし盗み出そうとしてバレたら、本末転倒よ」

Aの尤もらしい意見に、ハリー達は顔を寄せ合ってどうするか話し始めた。

やがて意見は出たのか、ハリーが言った。

「分かった。君に任せるよ」

「ありがとう。機会を見つけたら聞いてみるわ」

Aはハリーにそう約束した。