黒(2/2) ページ5
「A、止まって下さい」
ウィリアムが突如立ち止まり、Aに静止をかけた。
前方を睨んだまま、ウィリアムは進もうとしない。
何が、と問い掛けようとした時、ウィリアムの前方から黒い影が歩み寄って来る。
黒い影……否、あれは人間だ。
黒い影に見えたのは、全身が。
「全身が焼け焦げていますね」
「見たら分かります。でも誰でしょうか？」
全身が焼け焦げても尚動き、ウィリアムとAに歩み寄って来る影。
それは2人の前で立ち止まると、掠れた呻きを漏らす。
怒りと慟哭が含まれた声にも、Aには聞き取れた。
全身が焼け焦げていても、声を出せるとは相当の想いが主を動かしているのだろう。
「成る程。貴女、マセル・シェルフィーですね。
ジルをこの世界に連れて来た」
「えっ！？」
ウィリアムの回答が正しかったのか分からないが、影はただ黙っていた。
「声を聞いたら分かるのと、後姿形がマセルと酷似しているんですよ。
黒焦げでも動けるのは、強い信念に彼女が神だからでしょう」
「強い信念って」
「僕達を倒す事、そしてジルを守る為。と言う事は、この先に彼女がいると推測します。
まぁ、僕達を倒す事の方に信念を優先しているでしょうが」
ウィリアムを信じるなら、この場でマセルを倒さねばならない。
しかしその間、ジルが遠くへ逃げたら……。
「A、この場を任せていいですか？」
「先生」
「マセルは見たところ、少しの攻撃で倒せそうです。ジルは恐らくまだ、切り札を残している。
僕が先にジルを切り伏せて、説得できる様しておきます」
つまりウィリアムがジルを弱らせ、Aが駆け付けても問題無いようにすると。
確かにそれなら、ジルが逃げることはない。
「分かりました。でもジルを」
「なるべく命は取りません。多少手荒くしますが」
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カフェラテ@夜勤確定?(プロフ) - ベルモットさん→コメントありがとうございます。楽しんでいただいて何よりです（╹◡╹） (2022年12月25日 21時) (
レス) id: 0416b00b3c (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - お久しぶりです。私の夢小説を態々お読みになって下さいましてありがとうございます。私もカフェラテさんのハリポタシリーズを楽しんで読んでいます。お互いに頑張りましょうね。 (2022年11月30日 13時) (レス) id: 9942db35dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：暁ホームズ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/shazam03271/
作成日時：2022年9月30日 15時
