番外編ー告白 ページ40
＊このお話しは、夢主が元の世界に帰らなかったらのその後のお話になります
↓
「A、今話いいかな？」
それはホグワーツの修理がようやく落ち着き、元の学校生活が戻りつつある頃であった。
Aがこれからの事について考えながら、校庭のベンチに座っていた時、1人の男性に声を掛けられた。
そう、“彼”こそがAにとって、魔法界で好きになった人物である。
Aが頷くと、彼はなら失礼してと言いながら、隣腰掛けた。
暫しの沈黙の後、彼は言う。
「君はこれからどうするんだい？ 元の世界に戻らず、この世界に残ったのだろう？」
「それを今、考えていたところです。
スプラウト先生からも、またホグワーツで勉強しないかって聞かれたんですけど」
ホグワーツの戦いや闇陣営によって、授業に挑めなかった者が大半だ。
全員とまではいかないまでも、ホグワーツで再び授業を学ぶという選択肢が取られた。
「私は正直、もうホグワーツにはいたくないかなって。また新たな闇の勢力に狙われるのは嫌ですし」
いくら例のあの人やジルがいなくなったと言っても、その残滓は根付いている。
例のあの人に加担した者、ジルに熱狂していた者がまたAを狙って来るとも限らない。
彼女の答えを聞いて、男性はならと提案をする。
「ホグワーツに残らず、私の元へ来ないか？」
「えっ」
「私の屋敷なら、君を狙う者がいても十分匿える。
君が嫌じゃなければ、の話になるが」
Aにとって願ったり叶ったりの話であった。
想いを寄せる彼から告げられて、Aは思わず頷いてしまう。
「ふふっ、なら決まりだね。
すぐには無理だろうから、準備が出来たら手紙を送るよ。
先生にもそう言っていてね」
「は、はい。
あのそれと……」
話は済んだのか、立ち上がろうとする彼をAは呼び止める。
うん？ と小首を傾げる彼に、Aは言った。
「こ、これからもよろしくお願いします」
Aなりの、愛の告白であった。通じたのか、通じてないのか、彼は困った様に微笑んだ後にその場を歩き去って行く。
その姿を見えなくなるまで見送った彼女は、小さな声で呟いた。
「愛しています、"______“」
最愛の人物の名前は、風に吹き消されて儚く消えた。
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カフェラテ@夜勤確定?(プロフ) - ベルモットさん→コメントありがとうございます。楽しんでいただいて何よりです（╹◡╹） (2022年12月25日 21時) (
レス) id: 0416b00b3c (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - お久しぶりです。私の夢小説を態々お読みになって下さいましてありがとうございます。私もカフェラテさんのハリポタシリーズを楽しんで読んでいます。お互いに頑張りましょうね。 (2022年11月30日 13時) (レス) id: 9942db35dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：暁ホームズ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/shazam03271/
作成日時：2022年9月30日 15時
