人間じゃない ページ24
「貴様、生きていたのか」
「生きてはいます。でも、生き返りはしましたが、人間ではありません」
訥々と語るウィリアムは、どう見ても人間に見えた。
ギルガメッシュは、どう言う意味だ？ と問う。
「私の身体は、人形技師が作った物なんです。アーラスの知り合いに、人形技師がいまして私の魂はその人形に乗り移りました……いえ、正確に言えばアーラスが乗り移させたというべきでしょう」
ウィリアム曰く、見た目は普通の人間と変わらず、会話も食事も出来るらしい。
ただ。
「身体と人形が合わないと、中々難しいそうです。今回たまたま、アーラスが事前に人形技師と用意していたそうで」
「つまり、そのアーラスとやらは、貴様の死を予見していたと言う事か」
「……アーラス様は、特別な方ですからね。Aにジルやマセルを倒す様、命令されていました」
「貴様らは、何処まで此奴を高く買っている？ この世界の住人ではないぞ。
こやつはただの……小娘に過ぎん。
ただ幸せを願うだけの」
だからこそ、ですよとウィリアムは言う。
ギルガメッシュの静かな怒りでさえ、飄々とした態度を取るウィリアムに、彼は眉を顰めた。
「違う世界から来た特別な能力の持ち主。高く買うのは当然です。
それより、Aは元の世界に帰るのですか？」
質問を棚上げされた事に、ギルガメッシュは怒りを感じたが恐らくウィリアムに、何を言っても無駄だ。
「帰るに決まっている。此奴はそれを望んでいるのだから」
「……この世界に恋心を持つ方がいても、ですか？」
ウィリアムの歯痒い言葉に、ギルガメッシュは思わず彼を凝視する。
それはウィリアムにとってか、Aにとって大切な人か。
「まさか貴様」
「僕ーー私からは、何も言いませんよ。詳細は彼女にお聞き下さい、では。
私の友達である、ギルガメッシュ」
暗い笑みを浮かべてウィリアムは去って行った。
ギルガメッシュは彼を第２の友として認識した事を、深く後悔した。
−−−−
○ウィリアムの人形技師についてと技術は、映画「Fate/spring song」を観て頂ければ。
(私の言葉だと足りない箇所ありまくりなので)
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カフェラテ@夜勤確定?(プロフ) - ベルモットさん→コメントありがとうございます。楽しんでいただいて何よりです（╹◡╹） (2022年12月25日 21時) (
レス) id: 0416b00b3c (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - お久しぶりです。私の夢小説を態々お読みになって下さいましてありがとうございます。私もカフェラテさんのハリポタシリーズを楽しんで読んでいます。お互いに頑張りましょうね。 (2022年11月30日 13時) (レス) id: 9942db35dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：暁ホームズ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/shazam03271/
作成日時：2022年9月30日 15時
